新築一軒家、実際にかかる費用とその相場を徹底解説
- 将士 飴本
- 5月23日
- 読了時間: 17分
更新日:6月2日

目次
1. 新築一軒家購入の全貌

1-1. 新築一軒家とは?基本情報の理解
新築一軒家とは、誰も住んだことがない、完成直後もしくは未完成の「一戸建て住宅」を意味します。
主に注文住宅と建売住宅に分類されます。
注文住宅:土地を自分で用意した上で、間取りや仕様、設備を一から打ち合わせて自由設計で建てる家。施主の理想が最大限反映されるオーダーメイド。
建売住宅:不動産会社やハウスメーカーが土地付きで既に建てた家(もしくは完成前物件)を分譲。価格や仕様が決まっており、購入から入居までがスピーディ。
新築一軒家の特徴
最新の省エネ・耐震・断熱性能など国の基準を満たす
瑕疵担保責任(原則10年)があり、安心して住み始められる
住宅ローン減税や補助金など、優遇策が多数
将来の資産価値の維持(特に都市部や好立地の場合)
新しい設備・間取りで生活の快適性UP
体験談
「子供が生まれたのをきっかけに、理想の家を建てたいと注文住宅を選びました。自分たちの要望を全部詰め込めて大満足。住宅ローン控除なども利用でき、思ったよりコスト負担は小さかったです。(30代共働き夫婦・埼玉県)」「転勤族でずっと賃貸でしたが、子供の進学タイミングで建売を購入。打ち合わせ不要、即入居できて転校や通勤もスムーズ。設備も最新でストレスフリーです。(40代男性・大阪府)」
1-2. 新築一軒家を購入する理由
新築一軒家は「人生最大の買い物」と言われるほどインパクトの大きい選択です。その理由はさまざま。
よくある購入動機
子育て・教育環境の充実:安心・安全な生活環境を子供に提供したい
賃貸脱却・資産形成:毎月の家賃を「自分の資産」に変えたい
老後・将来設計:バリアフリーや広いリビングなど、将来も安心して住める家
ライフスタイル追求:ペット可、趣味部屋、テレワークスペース、開放的なリビング
税制・補助金メリット:住宅ローン減税・贈与税非課税枠・各種補助金
住み替え・相続対策:古い家の建て替え、両親との同居・二世帯住宅
家族ごとのリアルなきっかけ
家族構成例 | きっかけ | 新築一軒家で重視したポイント |
共働き夫婦+子供2人 | 賃貸の家賃がもったいない | 通勤・学区・子育て環境 |
親+祖父母+子供 | 親世代の老後のため | バリアフリー・二世帯 |
DINKS | 趣味と在宅ワーク重視 | 書斎・防音・開放感 |
体験コラム
「定年後の平屋注文住宅に建て替え。冬も暖かく掃除しやすい間取りで、夫婦ともども快適です。資産価値を気にして立地は譲りませんでした。(60代ご夫婦・岡山市)」
1-3. 新築一軒家のメリットとデメリット
メリット
設備・性能・耐震性が「今」の基準で最先端
10年保証や長期修繕計画、アフターサービスが手厚い
家族構成やライフスタイルに合わせて“理想の家”が実現
住宅ローン減税や「すまい給付金」などの金銭的メリット
維持費がしばらく低く抑えられ、メンテナンスの心配が少ない
デメリット
購入費用が高額になりやすい(特に注文住宅・都市部)
建築までに半年~1年以上かかるケースも(注文住宅の場合)
間取りや仕様の打ち合わせが多く、手間と時間がかかる
固定資産税・都市計画税など税負担が毎年発生
住み替え・転売の際、タイミングや地域によって資産価値が目減りすることも
表で比較
項目 | メリット | デメリット |
購入費用 | ローン控除・補助金あり | 初期費用高 |
性能・仕様 | 最新・高機能 | 好み反映にコスト・手間 |
資産価値 | 維持しやすい | 地域による下落リスク |
2. 新築一軒家を購入する際の費用

2-1. 新築一軒家の費用内訳とは
新築一軒家にかかる費用は**「本体工事費」+「付帯工事費」+「諸費用」+「土地代」で構成されます。
すべてを把握しておかないと予算オーバーや資金ショート**のリスク!
【本体工事費】
建物自体の工事費。基礎・構造・内外装・標準設備(キッチン・バス・トイレ等)を含む
標準的な30坪戸建で1,800~2,600万円が目安
【付帯工事費】
地盤改良費、外構(門・フェンス・駐車場)、給排水・ガス・電気の敷設費など
200~400万円程度。地盤状況や外構の内容で大きく変動
【諸費用】
登記(所有権保存・抵当権設定)、火災・地震保険、ローン手数料・保証料、印紙税
家具・家電・カーテン・引越し費用なども計上必須
全体の7~10%、150~300万円前後
【土地代】
土地購入済みの場合は不要だが、都心部では2,000万円以上、地方や郊外では数百万~1,000万円台
2-2. 土地ありの場合の費用シミュレーション
土地が既にある場合、【建物本体・付帯工事・諸費用】のみで家が建つため、コスト面で大きなアドバンテージ。
ただし、「解体費用」「地盤改良費」「造成・整地」「水道引込」など土地状態による追加費用も発生しがちです。
シミュレーション例(30坪・標準仕様・地方都市)
項目 | 金額(目安) |
本体工事 | 2,200万円 |
付帯工事 | 250万円 |
諸費用 | 150万円 |
合計 | 2,600万円 |
※地盤改良なし、外構はシンプルな場合。解体や盛土が必要な土地では+100万円以上。
体験ストーリー
「相続した土地で家を建てたので、建物以外のコストを想定より抑えられました。外構やカーテンまでしっかり見積もったことで、追加工事費も最小限にできました。」(40代・山梨県)
2-3. 新築一軒家の諸費用について理解する
諸費用は「見えにくい出費」の代表格。建物価格だけを見ていると、総予算が大幅オーバーになることも。
主な諸費用
登記費用:所有権保存・移転、抵当権設定(司法書士報酬含む)…20~40万円
火災・地震保険:10年一括または分割で10~30万円
ローン事務手数料・保証料:10~20万円(金融機関・条件で差)
印紙税・登録免許税:1~10万円
家具・家電・カーテン:30~100万円
引越し・仮住まい費用:5~30万円
地鎮祭・上棟式・近隣挨拶など:10~20万円
注意!
「すべて込み」や「一式」の見積もりには含まれないことが多いので、個別に必ず確認を。
FAQ
Q. 諸費用を抑えるコツは?
A. 事前にリストアップし、できるだけ自己手配(カーテン・家電・引越し業者比較等)で費用圧縮。火災保険は比較サイトで一括見積もりもおすすめ。
3. 新築一軒家の相場とその推移

3-1. 新築一軒家の全国平均価格
新築一軒家の費用相場は「建物のみ」か「土地付き」かで大きく変わります。また年度ごとに資材高騰や人件費増加、仕様グレード向上による値上がりが続いています。
年度 | 建物のみ平均 | 土地付き平均 |
2022 | 3,200万円 | 4,500万円 |
2023 | 3,350万円 | 4,700万円 |
2024 | 3,450万円 | 4,850万円 |
年間推移・解説
建物価格は年々100万円以上上昇。特に2021年以降はウッドショック(木材高騰)、エネルギー価格高騰、物流コスト増が影響。
土地価格も都心部を中心に上昇傾向。地方や郊外では横ばい〜微増。
設備・仕様の高性能化(ZEH/太陽光/全館空調など)が標準化しつつあることも平均価格上昇の要因。
体験コラム
「2020年に計画したときは2,700万円台だったのに、数回の仕様変更で最終的に3,200万円になりました。値上がりをリアルタイムで感じた体験でした。(30代・千葉県)」
3-2. 地域別相場の違いと特徴
新築一軒家は「土地代+建物代」だけでなく、地域性が大きく影響します。
都市部と地方、郊外では数百~数千万円の差が出ることも珍しくありません。
地域 | 建物価格(30坪) | 土地代目安 | 特徴 |
首都圏 | 2,500~3,500万円 | 2,000~5,000万円 | 人気エリアは土地が高額 |
関西圏 | 2,200~3,000万円 | 1,000~2,500万円 | 駅近は高め |
地方都市 | 1,800~2,700万円 | 300~1,200万円 | 土地が広く、坪単価が低め |
郊外・農村 | 1,300~2,000万円 | 100~700万円 | シンプル仕様が主流 |
解説
地方では延床面積30坪~40坪でも土地が安いため、トータルコストを抑えやすい。
都市部の新興分譲地や駅近物件は土地代が建物費用を上回るケースも。
体験談
「郊外の駅徒歩15分で土地付き4LDKが3,200万円。都心なら同じ価格で建売の2LDKがやっと。地元と都心でここまで差があるのかと驚きました。(20代夫婦・名古屋市)」
3-3. 新築一戸建ての価格の推移
2020年以降、ウッドショック(木材の価格高騰)、資材不足、人件費増加など外的要因で建築費が急騰しました。
2020年:平均2,800万円台(建物のみ)→ 2024年:3,400万円台へ
新築一軒家の設備仕様が全体的に高品質化し、太陽光・全館空調・制震構造・ZEH住宅の普及も相場を押し上げ
都市部は「建物2,000万円+土地3,000万円」も珍しくない。
「今が高値」とも言われるが、資材価格の下落はまだ見通し不透明。
コラム:今後の新築一軒家相場はどうなる?
専門家の多くは「しばらく高止まり」と予想。理由は…
日本の人口減少で長期的には需要減の見通しだが、短期的には高性能住宅ニーズ増・労働人口不足で建築費は下がりにくい。
各種補助金(ZEH・子育て支援など)で「買い時」をサポートする動きも多い。
資材・人件費・円安トレンドにより相場の下落は限定的。
【FAQ:今後相場が下がることはある?】
Q. 「値下がりを待つべき?」
A. 短期的な大幅下落は見込み薄。むしろ金利や補助金制度の変化、物価上昇で「今のうちに行動」した方が結果的に得になるケースも多いです。
4. 新築一軒家の維持費とその目安

4-1. 維持費の種類と具体例
新築一軒家は「建てて終わり」ではありません。維持費(ランニングコスト)も事前にシミュレーションしておくことが大切です。
項目 | 年間目安(30坪例) | ポイント |
固定資産税 | 10~15万円 | 評価額やエリアで変動 |
都市計画税 | 2~4万円 | 市街化区域の物件のみ課税 |
修繕費 | 5~10万円 | 屋根・外壁・水回りなど10年サイクルで修繕 |
火災保険 | 1~3万円 | 建物価格・補償内容・立地で変動 |
光熱費 | 15~30万円 | オール電化やZEH化で削減も可能 |
その他 | 不定期 | シロアリ対策・排水清掃・植栽剪定など |
メンテナンススケジュール例
10年目:外壁・屋根点検(塗装or葺き替えで数十万円~)
15~20年目:給湯器・トイレ・システムキッチン等の交換
5年ごと:シロアリ防除、エアコン洗浄
新築時は「将来の大規模修繕」用に月5,000円~1万円の積立が理想
体験談
「新築10年目で外壁塗装に120万円。長期計画していたので問題なかったですが、積立をしていなかった友人は急な出費で困っていました。」
4-2. 固定資産税や都市計画税について
固定資産税は土地・建物の評価額に応じて課税され、都市計画税は主に都市部や市街化区域内の物件に課税されます。
新築住宅の建物部分は3~5年間、1/2に減額される特例あり(条件要確認)
土地部分は評価額や利用区分で差が出る
ZEHや長期優良住宅等、特定性能住宅は優遇措置拡大
年度ごとに納税通知が届くので、口座振替や納付書で支払う
5. 新築一軒家購入における資金計画

5-1. 全体の資金計画と予算の立て方
新築一軒家を買う際は「総額」をしっかり押さえることが最重要。
資金計画の3大原則
建物+土地+諸費用+引越し+家具家電=“総額予算”で管理
教育費や老後資金など、将来支出も同時にシミュレーション
返済負担率は手取り年収の20~25%が安心ライン
資金計画の流れ
① 家族の収入・支出・貯蓄状況を整理
② 住宅ローン審査前に「毎月いくら返せるか」を明確にする
③ 総予算内で「頭金」「諸費用分」を先取りしておく
④ 複数社から見積もりを取得・比較し、「最終予算表」を作成
⑤ 計画に“バッファ”を設けておく(追加工事や変更費用分)
シミュレーション例
年収 | 安心の借入額目安 | 毎月返済額(35年・金利1.3%) |
400万円 | 2,000万円 | 62,000円 |
600万円 | 3,000万円 | 92,000円 |
800万円 | 4,000万円 | 123,000円 |
5-2. 補助金や優遇措置の活用方法
国や自治体は新築住宅購入を積極的に後押ししています。補助金や減税制度は必ず活用しましょう。
主な補助金・優遇制度
住宅ローン減税:年末ローン残高の0.7%(最大13年間控除/2024年時点)
すまい給付金:収入や家族構成で10~50万円(要件あり・2024年終了見込)
ZEH補助金:高断熱・高気密住宅に最大100万円程度
子育て・移住支援金:自治体ごとに条件・金額異なる
贈与税非課税枠拡大:親・祖父母から住宅資金援助を受ける場合、最大1,000万円まで非課税(時限措置)
活用のポイント
申請タイミング・条件・必要書類を事前に確認
補助金は年度で変更・終了することがあるので“最新情報”のチェックを
補助金・控除を見込んで「自己資金計画」を組み立てるのがおすすめ
5-3. ローンの返済額を抑えるコツ
金利・借入期間・繰上げ返済で総支払額は大きく変わる
複数銀行で仮審査・本審査を比較し、最良の金利を選ぶ
フラット35(全期間固定)と民間(変動・10年固定等)を比較検討
頭金を多めに準備すれば、借入額・利息負担が減る
ペアローン・親子リレーローンなど家族協力も有効
ボーナス返済は慎重に設定(将来減額のリスクに注意)
FAQ:ローン返済のよくある悩み
Q. 「頭金ゼロでも大丈夫?」
A. 借りられるが、審査が厳しくなり金利も上がりやすい。できれば10~20%用意を。
Q. 「返済負担率って?」
A. 年収に対する年間ローン返済額の割合。無理なく返済できる目安は20~25%。
6. 新築一軒家の建築方法と選択肢

6-1. 注文住宅と建売住宅の違い
注文住宅
特徴:土地選びから設計、仕様、設備、間取りまで施主が細かく指定できるオーダーメイド住宅。
メリット:理想の住まいを“ゼロから形にできる”。将来の家族構成や趣味、ライフスタイルの変化にも柔軟対応。
デメリット:打ち合わせや決定事項が多く、完成まで時間がかかる(通常6カ月~1年以上)。コスト管理も重要。
建売住宅
特徴:不動産会社やハウスメーカーが土地と建物をセットで販売。すでに完成しているか、完成間近な物件。
メリット:価格や仕様が分かりやすい。住宅ローン審査~入居までの期間が短い。現物確認ができ安心。
デメリット:間取り・仕様に自由度が少ない。土地の選択肢が限られる。
比較項目 | 注文住宅 | 建売住宅 |
設計自由度 | ◎(高い) | △(低い) |
工期 | △(長い) | ◎(短い) |
費用 | △(仕様で増減) | ◎(明朗会計) |
立地選択 | ◎(自由) | △(業者次第) |
体感・現物確認 | △(図面・パース) | ◎(見て決められる) |
体験談
「一生に一度だから…と注文住宅を選びましたが、細かい打ち合わせや決断の連続。大変でしたが、その分満足感は圧倒的でした」(30代・川崎市)
「夫婦共働きで忙しいので建売を選択。現地を見て気に入って即決、入居まで1ヶ月半。新生活が早く始められてストレスフリー」(40代・千葉市)
6-2. ハウスメーカーと工務店の選び方
ハウスメーカー
強み:大手企業による安定した品質・保証体制。工場生産での精度、短工期、長期保証、ブランド力。
向いている人:ブランド志向、長期保証を重視したい方、性能・デザイン・安心感を求める方。
価格帯:やや高め(坪単価70~100万円以上も珍しくない)
工務店
強み:地域密着型、自由設計と柔軟対応、コストパフォーマンス。施主目線で親身な提案。
向いている人:コスト重視、自分だけのデザインを追求したい方、地元業者との信頼関係を重視する方。
価格帯:幅広い(坪単価50~80万円台が目安、独自ルートならさらに低価格も)
選び方のポイント
「モデルハウス見学・OB宅訪問」で実際の住まい・施主の声をチェック
工事現場の管理体制、担当者との相性も重視
保証内容(構造・防水・設備等)、メンテナンス体制の比較は必須
6-3. 建築工事の重要ポイント
地盤調査と基礎工事
地盤の強度不足なら改良工事が必要(費用50~150万円)。地盤調査費も事前に確認
基礎工事の品質=住宅の寿命。工法(ベタ基礎・布基礎等)、配筋状況の確認を
断熱・換気・耐震性
ZEH基準(断熱等級5~6、気密性、24時間換気)の住宅が増加
太陽光発電や蓄電池など再エネ活用、全館空調導入で快適性&省エネUP
耐震等級3、制震・免震装置の有無も注目
施主検査・中間検査
工事の各段階で「施主立会い」「第三者検査」推奨
引き渡し前の「完成検査」「保証書類一式」必ず受領
コラム:工事中の「現場チェック」体験談
「引渡し前に友人の一級建築士に同行してもらい、施工ミスや配管のずれを指摘してもらいました。素人には分からないことも多く、第三者目線の確認は本当に大事だと思いました。」
7. 新築一軒家の選び方と注意点

7-1. 理想の間取りと広さの決定
家族構成、将来の変化(子供の成長・独立、親の介護)まで見据えたプランニング
「生活動線」を意識したリビング・キッチン・水回りの配置
収納力、書斎や趣味部屋、在宅ワーク用スペースの確保も人気
ペット対応、バリアフリー、子育て世帯向け安全設計
注文住宅では将来の増改築やリフォームまで視野に入れた可変性も
FAQ
Q. 何坪がベスト?
A. 3LDKで28~32坪、4LDKで30~38坪が全国平均。延床30坪で十分な広さ、広い土地が取れるなら+αもおすすめ。
7-2. 立地条件の考慮
通勤・通学利便性(駅・バス停・主要道路アクセス)
買い物、病院、学校、銀行、郵便局、公園などの生活インフラ
ハザードマップ(洪水・地震・土砂災害)や治安も要確認
「将来売却時の資産価値」も意識。周辺の地価や再開発計画をチェック
体験談
「郊外で安い土地に惹かれたが、将来子供の通学や買い物の利便性を考え中心部の土地に変更。通勤・買い物が楽になり、資産価値も維持できています。」
7-3. 新築住宅でのこだわりポイント
キッチン・浴室・トイレの仕様(食洗機・乾燥機・自動水栓など最新設備)
照明、外壁材、屋根材、床材などインテリア・エクステリアの質感
太陽光発電、蓄電池、全館空調などの省エネ設備
カーテン・ブラインド、家具・家電配置も最初から計画
外構(駐車場、門扉、植栽、ウッドデッキ、フェンス、宅配ボックスなど)
コラム:注文住宅の「優先順位」整理術
絶対に譲れない設備(例:広いリビング、パントリー)
できれば叶えたい希望(例:吹抜け、家事ラク動線)
予算次第で検討(例:全館空調、浴室テレビ)
8. 新築一軒家の購入プロセス

8-1. 物件の選び方と見学のポイント
建売は「現地・モデルハウスを複数見学」推奨
注文住宅は「完成見学会」「施主宅見学(OB宅訪問)」活用
収納・動線・採光・家事効率を意識し、「実生活」を想像しながら見学
水回り設備、建材の手触りや質感も必ず実物チェック
土地探しから始める場合、地盤調査・日当たり・接道条件・近隣環境まで細かく比較
体験談
「見学時は“家具が入った後の空間の広さ”“家事導線”“採光や眺望”を必ず確認。契約後は変更できない部分に特に注目しました。」
8-2. 契約から引き渡しまでの流れ
プロセス | 主な内容 |
物件申込 | 希望物件選定、仮申込・申込金支払い |
重要事項説明 | 宅建士から法的説明(書面交付) |
契約・手付金 | 売買契約・請負契約・手付金支払い |
ローン手続き | 仮審査~本審査、融資承認 |
着工・施工 | 地鎮祭、建物工事、施主検査 |
完成・引渡し | 施主立会い・登記・残金支払い・入居 |
「契約書の内容(図面・仕様書・内訳明細)」の確認・説明を必ず受ける
支払いスケジュール、違約金・キャンセル規定も要確認
入居前の「施主検査」で不具合や仕上げミスは必ず指摘・修正依頼
FAQ
Q. 手付金はどれくらい?
A. 物件価格の5~10%が一般的。契約解除時の返還条件にも注意。
8-3. 申込時の注意事項と準備すべきもの
住民票・印鑑証明・本人確認書類・収入証明・源泉徴収票・ローン申請書類など
共働き・ペアローン・親子ローンの場合はそれぞれの必要書類も用意
新築住宅の性能証明書類(長期優良住宅認定書等)は必ずもらう
9. 新築一軒家のトレンドと未来

9-1. 新築一戸建ての最新トレンド
ZEH(ゼロエネルギー住宅)・高断熱住宅
太陽光発電と省エネ設備でエネルギー収支ゼロを目指す
断熱性能が高く、冷暖房費が大幅ダウン
IoT・スマートホーム化
スマートロック、宅配ボックス、照明・空調のIoT遠隔操作
HEMS(ホームエネルギーマネジメント)でエネルギー最適管理
間取りのトレンド
ランドリールーム・ファミリークローゼット
回遊動線キッチン・家事ラク設計
テレワーク対応の書斎・ワークスペース
災害・防災対策住宅
耐震等級3、制震・免震構造
水害・停電時のレジリエンス(蓄電池・井戸・非常用トイレ等)
自然素材・サスティナブル住宅
漆喰や無垢材、健康配慮型の仕上げ
SDGs時代の住宅性能・CO2削減配慮
9-2. 今後の相場の見通し
建築資材・人件費・円安影響で今後も価格高騰傾向
ただしZEH補助金・省エネ新基準・中古再生需要の拡大も
国・自治体の「若年層・子育て世帯支援」が増加
コラム:新築かリノベか?
「新築一軒家はまだまだ人気ですが、都市部では“リノベーション済中古住宅”を購入し、設備・断熱性能だけ新築並みにアップグレードする方も増加中。資産価値や住み替えも視野に入れるなら、複数パターン比較検討がおすすめ。」
まとめ
「新築一軒家 相場」は時代や地域、仕様・グレード・ライフスタイルで大きく変動します。
家族や自分の理想、将来設計、資金計画をしっかりと見据えながら、複数社の見積もりや実例を比較し、後悔のないマイホームを手に入れましょう。
分からない点は必ず専門家に相談し、“納得できる住まい”を実現するのが最大の成功ポイントです。
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だからこそ、第三者の視点でチェックすることが大切です。
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