注文住宅の相場、実はこんなに違う!知られざる価格帯とは
- 将士 飴本
- 8月15日
- 読了時間: 9分
目次
1-1: 注文住宅と建売住宅の相場の違いを解説
1-2: 家づくりにかかる主な費用の内訳とそれぞれの役割
1-3: 総費用の算出方法と注文住宅費用シミュレーションのポイント
2-1: 注文住宅の平均価格と坪単価の全国・エリア別比較
2-2: 大阪・東京など主要エリアごとの価格帯と傾向
2-3: 注文住宅2,000万でどんな間取りや広さが実現できる?
3-1: 土地あり注文住宅の費用シミュレーションと計算例
3-2: 土地取得費・諸費用の内訳と注意点
3-3: 土地なしの場合の資金計画と住宅ローンの考え方
4-1: 実際にかかった費用・家族構成別の事例公開
4-2: 人気ハウスメーカー・工務店選びと価格差の実情
4-3: 理想の家づくりを実現した成功例・コストダウン工夫も紹介
5-1: 間取り・広さ・デザイン・設備で差が出る価格の目安
5-2: 本体工事費・付帯工事費・諸費用のバランスと目安
5-3: マイホーム資金計画の立て方とコストダウンのコツ
6-1: 年収や世帯収入から考える返済額・借入額の目安
6-2: 坪数・床面積でどこまで理想は実現できる?
6-3: 『うわもの』の値段だけじゃない、見落としがちな費用項目

1: 注文住宅の相場が大きく違う理由とは?【まず知りたい基礎知識】
注文住宅の相場は、単純な「坪単価」や「延床面積」だけでは語れません。エリア・建築会社・仕様・設備・土地条件など、多くの要因が価格差を生みます。まずは、注文住宅の基本的な相場観を理解するために、建売住宅との違いや費用構成を整理していきましょう。
1-1: 注文住宅と建売住宅の相場の違いを解説
項目 | 注文住宅 | 建売住宅 |
設計自由度 | 高い(間取り・仕様を自由に選べる) | 低い(間取り・仕様は固定) |
坪単価 | 70万〜120万円 | 50万〜80万円 |
総費用目安(30坪) | 2,100万〜3,600万円 | 1,500万〜2,400万円 |
工期 | 長い(6〜12か月) | 短い(3〜6か月) |
ポイント
注文住宅は仕様自由度が高く、素材や間取りを選べる分コストも変動幅が大きい
建売はスケールメリットで安価だが、自由度は制限される
プロ視点アドバイス
「相場だけ見て建売の方が安いと判断するのは危険です。将来的な修繕費や暮らしやすさを考えると、最初の投資で自由度を確保する価値は大きいです。」
\➡ 関連記事:注文住宅と建売住宅、どっちが本当にお得?
1-2: 家づくりにかかる主な費用の内訳とそれぞれの役割
注文住宅の総費用は、大きく以下の3つに分類されます。
本体工事費(全体の約70%)建物本体の工事にかかる費用。構造・外装・内装・設備が含まれる。
付帯工事費(全体の約20%)外構・地盤改良・給排水工事など。見積もりでは「別途」とされることも多い。
諸費用(全体の約10%)設計料・登記費用・住宅ローン手数料・火災保険料など。
\➡ 関連記事:住宅購入時に知っておくべき諸費用の全貌!
2: 【2025年最新】注文住宅の価格帯と全国平均相場データ

2-1: 注文住宅の平均価格と坪単価の全国・エリア別比較
国土交通省「住宅市場動向調査(2025年版)」によると、注文住宅の全国平均本体価格は約3,400万円、平均坪単価は約93万円です。ただし、この数値はあくまで全国平均であり、都市部と地方では大きな差があります。
エリア | 平均本体価格 | 平均坪単価 | 特徴 |
東京23区 | 4,200万円 | 115万円 | 高層地価、狭小地対応プラン多い |
関西主要都市(大阪市・京都市) | 3,600万円 | 100万円 | 都市部は土地が高く、郊外は比較的安価 |
東海(名古屋市周辺) | 3,300万円 | 88万円 | 地価は中程度、延床面積が広め |
地方都市(広島・仙台・札幌など) | 2,800万円 | 75万円 | 土地が安く、平屋需要も増加 |
農村・郊外エリア | 2,400万円 | 65万円 | 広い土地を活用し、坪単価は低め |
ポイント
坪単価は構造(木造・鉄骨)や外装材、断熱性能でも変動都市部は土地取得費が高く、建築費に回せる予算が圧迫されやすい
\➡ 関連記事:価格上昇の要因は?ハウスメーカー坪単価推移を徹底解説
2-2: 大阪・東京など主要エリアごとの価格帯と傾向
東京エリア
坪単価:100〜140万円
特徴:防火地域対応やRC造、狭小3階建てが多く、構造コストが上昇
トレンド:ZEH対応・耐震等級3取得が標準化
大阪エリア
坪単価:80〜110万円
特徴:鉄骨系メーカーのシェアが高い
トレンド:都市型3階建てと郊外型2階建てが二極化
福岡エリア
坪単価:70〜95万円
特徴:地震・台風対策強化の影響で耐風仕様が増加
2-3: 注文住宅2,000万でどんな間取りや広さが実現できる?
条件例(坪単価80万円の場合)
本体工事費:2,000万円 ÷ 80万円 = 25坪(約82.5㎡)
間取り例:2LDKまたはコンパクト3LDK
設備:標準仕様、外構・照明・カーテンは別途
チェックリスト:2,000万円台での工夫
設備は必要最小限にして後付け可能な仕様に
外構はDIYまたは引渡し後に別予算で施工
間取りは廊下を減らし居室面積を確保
\➡ 関連記事:失敗しない間取りの決め方!ポイントを徹底解説
3: 土地あり・土地なしで変わる注文住宅の相場と総費用の違い

3-1: 土地あり注文住宅の費用シミュレーションと計算例
ケース例:土地は親から譲渡、建物のみ新築
本体工事費:2,800万円
付帯工事費:400万円(地盤改良・外構)
諸費用:200万円
総額:3,400万円
メリット:
土地取得費用ゼロで住宅ローン額を抑えられる
希望の建築面積を確保しやすい
注意点:
古家解体費や地盤改良費は見落とされがち
\➡ 関連記事:失敗しない!土地探しの5つのポイントとは?
3-2: 土地取得費・諸費用の内訳と注意点
項目 | 費用目安 |
土地代 | エリアにより500万〜3,000万円以上 |
仲介手数料 | 売買価格×3%+6万円+税 |
登記費用 | 15万〜30万円 |
固定資産税・都市計画税 | 年間数万円〜数十万円 |
その他(測量費、上下水道引込費など) | 20万〜100万円 |
3-3: 土地なしの場合の資金計画と住宅ローンの考え方
建物+土地の総額を一括でローンに組み込むケースが多い
住宅ローン減税は土地代も対象(新築と同時取得の場合)
土地契約と建物契約のタイミングによってつなぎ融資が必要になることも
プロ視点アドバイス
土地なしの場合、建築条件付き土地は総額の見通しが立てやすい反面、建築会社が限定されるため仕様や価格交渉の自由度が下がる点に注意。
\➡ 関連記事:土地なしでも叶う!注文住宅の費用・相場と条件まとめ
4: 注文住宅で『いくらかかった?』実例・事例から見る価格のリアル

4-1: 実際にかかった費用・家族構成別の事例公開
家族構成 | 延床面積 | 本体工事費 | 総費用(付帯工事+諸費用含む) | 特徴 |
夫婦+子2人 | 34坪 (約112㎡) | 2,900万円 | 3,400万円 | 太陽光+蓄電池搭載、ZEH住宅 |
夫婦のみ | 2,200万円 | 2,600万円 | 平屋、バリアフリー仕様 | |
夫婦+子3人 | 40坪 (約132㎡) | 3,300万円 | 3,900万円 | 二世帯住宅、耐震等級3取得 |
ポイント
家族構成やライフスタイルによって必要な延床面積が変わるため、相場も比例して変動
高性能住宅は初期費用は上がるが、光熱費削減により長期的にコストメリットがある
4-2: 人気ハウスメーカー・工務店選びと価格差の実情
大手ハウスメーカーはブランド力や保証期間の長さで安心感がありますが、坪単価は高め(90万〜130万円)。一方、地域工務店は坪単価が低め(65万〜95万円)で、設計自由度が高いことも多いです。
区分 | 坪単価目安 | 保証期間 | 設計自由度 |
大手ハウスメーカー | 90万〜130万円 | 最長60年 | 標準プラン中心 |
地域工務店 | 65万〜95万円 | 10〜20年 | 自由設計多い |
\➡ 関連記事:【2025年最新】富裕層が愛する高級住宅メーカーランキング7選
4-3: 理想の家づくりを実現した成功例・コストダウン工夫も紹介
設備グレードはキッチンや浴室など「毎日使う場所」に重点投資
間取りは廊下を減らして有効面積を増やす
外構は引き渡し後にDIYや別業者に依頼
実体験談
「当初は大手メーカーで検討していましたが、地域工務店で同仕様を依頼したら500万円以上コストダウンできました。その分を断熱性能アップに充てたことで、冬の暖房費が大幅に削減されました。」
5: 注文住宅価格を決める要素と最適な予算設定の方法

5-1: 間取り・広さ・デザイン・設備で差が出る価格の目安
要素 | 価格への影響度 | 備考 |
延床面積 | 大 | 坪単価×坪数で本体工事費が決まる |
設計の複雑さ | 中 | L字型・コの字型は構造コスト増 |
設備グレード | 大 | キッチン・浴室・トイレの仕様で100万〜300万円差 |
\➡ 関連記事:注文住宅なのに建売みたい?失敗しない個性派デザイン実例10選
5-2: 本体工事費・付帯工事費・諸費用のバランスと目安
一般的なバランスは
本体工事費:総額の70%
付帯工事費:総額の20%
諸費用:総額の10%
5-3: マイホーム資金計画の立て方とコストダウンのコツ
最初に全体予算を決める(土地+建物+諸費用+家具家電+予備費)
見積もりは3社以上で比較
契約前に仕様を確定(追加変更は割高になる)
\➡ 関連記事:超ローコスト住宅は本当に安い?メリットとデメリット
6: 注文住宅の相場を把握する際によくある疑問Q&A

6-1: 年収や世帯収入から考える返済額・借入額の目安
年収の25%以内を年間返済額の上限に
例:年収600万円 → 年間返済額150万円以内(毎月約12.5万円)
6-2: 坪数・床面積でどこまで理想は実現できる?
30坪:4人家族の標準的な3LDK
40坪:ゆとりある4LDK+収納充実
6-3: 『うわもの』の値段だけじゃない、見落としがちな費用項目
地盤改良費(50万〜150万円)
外構工事(100万〜300万円)
引越し費用・家具家電(50万〜200万円)
\➡ 関連記事:30坪のお家に必要な地盤改良費用とは?
7: まとめ|注文住宅相場の賢い見極め方と理想の家づくり成功の秘訣
相場の数字はあくまで目安であり、土地条件や仕様で大きく変動する
複数社比較と仕様の明確化がコスト管理の基本
長期的視点でのランニングコストも含めた予算計画を立てることが重要
プロからの一言
「『安く建てる』だけではなく、『無駄なく賢く建てる』ことが理想のマイホーム成功の秘訣です。」
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