一軒家の値段、知らなきゃ損する相場の真実とは?
- 将士 飴本
- 5月28日
- 読了時間: 9分
更新日:6 日前

目次
1. 一軒家の値段を決定づける要因とは?

1-1. 土地の影響と地域差:価格にどのように影響するか
一軒家の値段を考える上で、最も大きな要素は土地の価格です。
土地はエリアごとに極端な差があり、たとえば東京23区と地方都市では、同じ広さの土地でも数千万円単位で価格差が生じます。
都市部では利便性やインフラ整備、商業・教育施設の充実などが土地価格を押し上げます。
逆に地方や郊外では、土地が広くても価格が抑えられ、同じ予算で広い敷地や大きな家を持つことも可能です。
【土地価格の地域差 実例表】
エリア | 坪単価 | 30坪の土地価格 |
東京23区 | 200万円 | 6,000万円 |
横浜・川崎 | 100万円 | 3,000万円 |
名古屋・大阪 | 70万円 | 2,100万円 |
地方都市 | 30万円 | 900万円 |
郊外・田舎 | 10万円 | 300万円 |
さらに土地の形状、接道状況、高低差、用途地域(住居・商業・工業など)、建築条件付きか否かも、土地の値段と住宅の建築コストに大きな影響を与えます。
アドバイス
土地選びの際は「周辺の売買事例」「用途地域」「インフラ整備状況」「将来の再開発計画」まで調査することで、将来的な資産価値や住みやすさまで見極めましょう。
1-2. 新築一戸建てと中古住宅の比較
新築一戸建ての魅力は、最新設備・性能、アフター保証の充実、間取りの自由度、そして資産価値の下がりにくさ。
一方で中古一戸建ては、価格の安さや希望エリアでの物件の豊富さ、リノベーションで理想の住まいを実現できる点が特徴です。
区分 | 新築一戸建て | 中古一戸建て |
全国平均価格 | 約3,700万円 | 約2,600万円 |
メリット | 性能・保証・最新設備 | 価格が安い・好立地多い |
デメリット | 高額・工期長 | 修繕・耐用年数に注意 |
価格推移 | 新築→数年で下落しやすい | 築古→リノベ次第で価値維持可能 |
住宅ローン控除 | 〇 | △(築年数制限あり) |
中古住宅の選び方次第で、新築同様の快適さやコストパフォーマンスを実現できますが、「建物の耐震性」「断熱性」「住宅履歴」「リフォーム予算」まで必ず確認しましょう。
【新築 vs 中古】こんな方におすすめ
新築→「間取り・設備・デザイン全てにこだわりたい」「家の性能を重視」「保証重視」
中古→「希望エリアで安く家を持ちたい」「リフォーム・DIYに興味がある」「資産価値・立地重視」
1-3. 建築費用と維持費の内訳
一軒家の購入は「建てて終わり」ではありません。
ランニングコストや将来のリフォーム費用も必ず発生します。
費用項目 | 一般的な金額・目安 |
建物本体工事費 | 1,800万~2,400万円 |
付帯工事費(外構・造成) | 200万~400万円 |
設計・申請費用 | 50万~150万円 |
維持費(年間) | 固定資産税10~20万円/修繕積立10万円など |
【維持費・ランニングコストの主な内容】
固定資産税・都市計画税
修繕積立費(外壁・屋根・設備更新費用)
火災・地震保険料
光熱費(省エネ設備・オール電化導入で大幅ダウンも)
コラム
注文住宅の流れのなかで「見積に入っていない将来の維持費」を必ずライフプランに組み込むことが失敗しないコツです。
2. 全国の一戸建て価格の平均と相場

2-1. 都道府県別の一戸建て価格ランキング
各都道府県で大きな価格差があり、「土地の希少性」「人口動態」「都市インフラ」「再開発」などが値段を左右します。
ランキング | 都道府県 | 新築一戸建ての平均価格 |
1 | 東京都 | 5,200万円 |
2 | 神奈川県 | 4,800万円 |
3 | 埼玉県 | 4,200万円 |
4 | 愛知県 | 3,900万円 |
5 | 大阪府 | 3,700万円 |
- | 全国平均 | 3,700万円 |
40 | 鹿児島県 | 2,200万円 |
47 | 青森県 | 2,000万円 |
【Point】
東京・首都圏:土地価格が高いため、建物グレードを抑える人も多い
地方:同じ予算で広い敷地・大型住宅・庭・駐車場も可能
地方都市や郊外でも、交通利便性や教育環境の良いエリアは価格が安定・上昇傾向
2-2. 最近の価格推移と今後の予測
【新築一戸建ての価格推移】
2019年:全国平均 約3,300万円
2022年:全国平均 約3,500万円
2024年:全国平均 約3,700万円(首都圏で特に上昇)
要因としてウッドショック(木材価格の高騰)・人件費増・土地取得競争激化があげられます。
今後も都市部は高値維持、地方は横ばい~微増が予想されています。
【価格が下がりにくい土地の特徴】
交通利便性が高い
学区や教育環境が良い
周辺に商業・医療・行政サービスが充実
インフラ(上水・下水・ガス・光回線等)が整備済み
2-3. 田舎の一軒家と都市部の相場の違い
田舎は土地が広く安い反面、再販売時の価格維持や需要、生活利便性なども重要ポイント。逆に都市部は同じ広さの家でも数倍の価格になることも。
地域 | 新築一戸建て平均価格 |
東京23区 | 5,200万円 |
大阪市 | 4,000万円 |
地方都市 | 2,800万円 |
田舎・郊外 | 1,800万円 |
【田舎の家 vs 都市部の家】
田舎:広い庭やガレージ、2世帯住宅なども手が届く価格帯
都市部:狭小地や変形地を上手く活用する設計力・施工力がポイント
3. 一軒家購入に必要な予算とは?

3-1. 住宅ローンシミュレーションの重要性
家の値段=購入できる金額ではありません。
毎月の返済額や総返済額、家計全体に占める住宅費の比率も必ず確認しましょう。
【住宅ローン返済シミュレーション】
3,500万円を35年ローン、金利1.5%の場合
月々返済:約10.5万円
総返済額:約4,440万円
返済比率:年収の25%以内が理想
【返済比率チェック表】
年収 | 無理なく購入できる家の値段 |
400万円 | 2,000~2,800万円 |
600万円 | 3,000~4,200万円 |
800万円 | 4,000~5,600万円 |
【ワンポイント】
ボーナス返済を組み込む場合は「減額リスク」も考慮
住宅ローンは「変動金利」と「固定金利」のどちらが安心かも検討
3-2. 頭金、手付金、諸費用の計算方法
家の値段の10〜20%が頭金の目安。
手付金は売買契約時に5~10%、諸費用は200~400万円程度必要です。
費用項目 | 一般的な金額目安 |
頭金 | 350~700万円 |
手付金 | 175~350万円 |
諸費用 | 200~400万円 |
諸費用の中身:
仲介手数料
登記・司法書士費用
住宅ローン保証料
火災保険・地震保険
印紙税・不動産取得税
引越し費用・新生活費用
【アドバイス】
物件購入前に「諸費用の見積もり書」も業者に出してもらいましょう
「一式見積もり」や「別途工事費」表記には必ず内訳確認を!
3-3. 年収に応じた購入の目安
家計診断と同時に「家族の将来設計」「教育費」「老後資金」も含めて資金計画を立てましょう。
4. 一軒家を買う際の費用の解説

4-1. 新築一戸建ての価格構成
費用項目 | 金額目安 | 割合 |
建物本体工事費 | 2,000万円 | 60% |
土地代 | 1,000万円 | 30% |
付帯・外構工事費 | 300万円 | 9% |
設計・申請費 | 50万円 | 1% |
【建物本体工事費の注意点】
オプション追加やグレードアップは即価格アップ
規格型住宅、ローコスト住宅なら1,000万円台も可能
注文住宅は設計変更や仕様変更が多いほど価格が膨らみやすい
【付帯工事の例】
外構(駐車場、門扉、庭、塀)
地盤改良費(地盤が弱いと100万円以上の追加も)
電気・上下水道引込費用
仮設工事(足場、現場事務所)
4-2. 購入時にかかるその他の費用とは?
項目 | 金額目安 |
火災・地震保険料 | 10~30万円 |
登記費用 | 20~50万円 |
不動産取得税等 | 10~30万円 |
引越し費用 | 10~30万円 |
家具・家電費用 | 20~200万円(新生活規模で差大) |
【Point】
引越し後も「追加工事費」や「家具・カーテン」など予想外の出費がある
インターネットや防犯設備など、新生活必須の費用も要計画
4-3. 信頼できるハウスメーカーの選び方
施工実績・SNSやGoogle口コミ・OB施主の声
見積明細が詳細・「一式」や「別途」表記がない
保証内容(10年保証、地盤保証、定期点検の有無)
複数社での相見積もりと比較
【成功する業者選びのポイント】
プラン提案力と担当者の対応力
アフターサービスや不具合時の対応
契約前に「予算内でどこまでできるか」遠慮せず交渉する
5. 一戸建て購入を成功させるためのコツ

5-1. 物件探しに役立つサイトとサービス
SUUMO、HOME'S、アットホームなど大手住宅情報サイトで一括検索
住宅展示場・モデルハウス見学で実物を体感
地元密着型の不動産業者や建築士への相談
【物件探しの流れ】
希望エリア・価格帯・学区など条件を整理
ネット・現地・口コミ・展示場すべてで比較
気になる物件は複数回見学・現地チェック
5-2. リフォームや建売住宅のメリット
リフォーム住宅中古+リフォームなら、購入費用を抑えて希望通りの設備・間取りにできる
建売住宅完成済みなので内見可能・価格明快・即入居可。
「流れが面倒、スピード重視」の方には建売住宅も有力な選択肢
5-3. 補助金や優遇措置を活用する方法
住宅ローン控除(最大13年・年末残高の0.7%)
すまい給付金(年収制限あり最大50万円)
各自治体の省エネ住宅・子育て支援補助金
【最新情報は…】
国土交通省や自治体HP、ハウスメーカー営業担当などで確認!
6. 一軒家の間取り:選ぶ際のポイント

6-1. 人気の間取りとその理由
3LDK/4LDKのシンプル間取りがファミリー層に人気
アイランドキッチン、パントリー、ウォークインクローゼットは時短家事・収納力UP
テレワーク対応スペースや、土間・ガレージなども人気上昇中
【間取り選びのチェックリスト】
家族構成と将来のライフステージに合わせて
生活動線・家事動線の最適化
収納スペースは“多すぎても少なすぎてもNG”
6-2. 家族のライフスタイルに合わせた設計
共働き世帯:回遊動線やファミリークローゼット
二世帯住宅:玄関・水回り分離でプライバシー確保
子育て後や親の介護も考慮した可変性・バリアフリー設計
【間取り失敗例と回避策】
収納不足で後悔→初期プランでたっぷり確保
リビングが狭い→2階リビングや吹き抜け活用も検討
水回りの配置ミス→家事効率を左右するので慎重に
6-3. 将来のニーズを見越した間取りの考え方
増改築・リフォームがしやすい間取りか
耐震性・断熱性・省エネ性能は十分か
子ども独立後や親の介護、老後も暮らしやすい設計か
見積もりに不安があるなら「見積もりバンク」へ
見積書にはプロでも見落とすポイントが多く存在します。
だからこそ、第三者の視点でチェックすることが大切です。
見積もりバンクでは、注文住宅の見積書を中立的な立場で比較・診断し、
安心できる家づくりをサポートします。
不安な見積もりのチェック
他社との比較で見えてくるポイント
契約前のセカンドオピニオンとして
\➡ 詳しくは見積もりバンク公式サイトをご覧ください。
Comments