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注文住宅と建売住宅、どっちが本当にお得?

  • 執筆者の写真: 将士 飴本
    将士 飴本
  • 8月12日
  • 読了時間: 10分

目次

1-1: 注文住宅とは?特徴と利点

1-2: 建売住宅とは?特徴と利点

1-3: 注文住宅と建売住宅の違い

1-4: どっちが安い?価格比較

2-1: 自由度の高さとデザインのこだわり

2-2: 施主の希望を反映した設計

2-3: 手間とコストの注意点

2-4: 長期的な住宅性能と耐久性

3-1: 短期間での入居が可能

3-2: コストパフォーマンスの側面

3-3: こんな建売住宅は買うな!注意点

3-4: 市場での価格変動リスク

4-1: 家族のライフスタイルとの相性

4-2: 予算内での選択基準

4-3: それぞれの長所を活かす方法

5-1: 住宅性能や環境を重視した選択肢

5-2: アフターサービスやメンテナンスの重要性

5-3: 理想の暮らしを実現するための考慮事項

6-1: 決定に必要な情報リスト

6-2: 失敗しないためのチェックリスト

6-3: 専門家の意見で安心して選ぶ

7-1: 家づくりの上限や予算について

7-2: 金融面でのサポートや条件

7-3: 住宅ローンを組む際の注意点


注文住宅と建売住宅、どっちが本当にお得?

1: 注文住宅と建売住宅の基本理解

1-1: 注文住宅とは?特徴と利点

注文住宅とは、土地を購入した後に建物の設計・仕様・設備を施主の希望に合わせて一から決めていく住宅のことです。間取りやデザイン、建材、住宅性能に至るまで自由に選択できる点が最大の魅力です。


特徴

  • 設計の自由度が高い

  • 素材や設備を施主のこだわりで選べる

  • 家族構成や将来設計に合わせられる


利点

  1. 唯一無二の家づくり 他にはない、自分だけのオリジナル住宅が実現可能。

  2. 長期的な満足度 最初から生活動線・収納・断熱性能を最適化できるため、長く快適に住める。

  3. 資産価値の維持 立地や仕様次第では、中古市場での価値が下がりにくい。




1-2: 建売住宅とは?特徴と利点

建売住宅は、不動産会社やハウスメーカーが土地と建物をセットで販売する住宅です。完成済みまたは建築中に販売されることが多く、間取りや仕様はすでに決まっています。


特徴

  • 間取りや仕様は基本的に選べない

  • 販売価格は土地+建物のセット

  • 新築完成後に即入居可能


利点

  1. 価格が明確で予算管理が容易 完成済み物件であれば、追加費用がほぼ発生しない。

  2. 短期間で入居できる 転勤や出産など、入居時期が迫っている場合に有利。

  3. 現物確認できる安心感 完成物件を見学し、間取りや広さ、日当たりを直接確認できる。




1-3: 注文住宅と建売住宅の違い

項目

注文住宅

建売住宅

間取り

完全自由設計

既定プラン

入居時期

設計〜施工で6ヶ月〜1年

即入居可能

価格の透明性

追加費用が発生しやすい

総額が明確

資産価値

高く保ちやすい(条件次第)

土地価値依存度が高い

自由度

高い

低い




1-4: どっちが安い?価格比較

実際の価格を比較すると、同じ延床面積であっても注文住宅の方が高くなる傾向があります。ただし、仕様や設備の選び方によっては価格差を縮められます。


参考価格(2025年相場)

タイプ

坪単価

延床30坪

延床35坪

注文住宅(大手HM)

70〜100万円

2,100〜3,000万円

2,450〜3,500万円

建売住宅

50〜70万円

1,500〜2,100万円

1,750〜2,450万円


プロ視点アドバイス

建売は初期コストを抑えやすいですが、断熱性能や耐久性が劣る場合、将来のリフォーム費用が割高になるケースもあります。



2: 注文住宅のメリットとデメリット

注文住宅のメリットとデメリット

2-1: 自由度の高さとデザインのこだわり

注文住宅の最大の魅力は、間取り・外観・内装の自由度です。生活動線を家族構成やライフスタイルに合わせられるため、長く快適に暮らせます。


具体的なこだわり事例

  • 料理好きのご夫婦 → アイランドキッチン+大容量パントリー

  • 在宅ワーカー → 書斎+防音仕様

  • 子育て世帯 → 回遊動線+ファミリークローゼット


実体験エピソード

(30代共働き夫婦)「子どもの成長に合わせた部屋割りができる家が欲しくて注文住宅を選びました。将来仕切れる子ども部屋や、外遊び後に直接お風呂へ行ける動線など、細かい要望を全部叶えられたのが良かったです。」



2-2: 施主の希望を反映した設計

建材や断熱材、窓の性能まで施主が指定できるため、住宅性能を高水準で確保可能。例えばZEH基準(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅認定を取得すれば、補助金や住宅ローン減税の対象になることもあります。




2-3: 手間とコストの注意点

  • 打ち合わせに時間がかかる(平均4〜6ヶ月)

  • 仕様変更で追加費用が膨らみやすい

  • 土地購入費・設計費・地盤改良費などが別途必要


コスト増加の例

項目

当初予算

最終金額

本体工事費

2,500万円

2,650万円

設備追加費

0円

120万円

外構工事

150万円

220万円




2-4: 長期的な住宅性能と耐久性

注文住宅は耐震・断熱・気密性能を高水準に設定しやすく、結果的に光熱費やメンテナンスコストを抑えられます。特に2025年以降は省エネ基準適合義務化により、断熱性能の低い家は建てられなくなっています。


プロ視点アドバイス

初期コストは高くても、30年トータルコストで見ると注文住宅の方が有利になる場合があります。特に断熱性能が高い家は、光熱費が年間5〜10万円安くなることもあります。



3: 建売住宅のメリットとデメリット

建売住宅のメリットとデメリット

3-1: 短期間での入居が可能

契約から引き渡しまでが早く、完成済みなら1〜2ヶ月で入居可能です。転勤や出産などで急いで住まいを確保したい場合に有利。




3-2: コストパフォーマンスの側面

大量仕入れや規格化された設計により、同等の延床面積で注文住宅より安くなる傾向があります。また、土地+建物一括購入のため住宅ローンが組みやすいメリットも。




3-3: こんな建売住宅は買うな!注意点

  • 日当たりや通風が悪い

  • 周辺相場より極端に安い

  • 建築確認申請ギリギリの耐震性能

  • 水回り設備が最低グレード




3-4: 市場での価格変動リスク

建売住宅は立地条件による価格変動が大きく、築年数の経過とともに建物価値がほぼゼロになることもあります。そのため、将来売却を考えている場合は立地の資産性を重視する必要があります。




4: 注文住宅と建売住宅、どちらを選ぶべきか?

注文住宅と建売住宅、どちらを選ぶべきか?

4-1: 家族のライフスタイルとの相性

住宅選びで最も重要なのは、価格だけでなくライフスタイルへの適合度です。


注文住宅が向いているケース

  • 将来的に間取り変更や増築の可能性がある

  • 趣味や仕事スペースを充実させたい

  • 性能やデザインへのこだわりが強い


建売住宅が向いているケース

  • 急ぎで入居したい

  • コスト重視で探している

  • 間取りや設備に大きなこだわりがない




4-2: 予算内での選択基準

総予算の考え方

  • 注文住宅 → 土地・建物・諸費用・外構・設計料などをすべて個別に積み上げる

  • 建売住宅 → 土地+建物一括価格(諸費用は別)

項目

注文住宅

建売住宅

土地

個別購入

含まれる

建物

自由設計

規格設計

諸費用

多め

少なめ

外構

別途

簡易外構込み




4-3: それぞれの長所を活かす方法

実は「注文住宅」と「建売住宅」の中間的な選択肢も存在します。

  • 建築条件付き土地設計は自由だが、施工は指定工務店

  • セミオーダー住宅間取りや仕様をある程度カスタマイズ可能

  • 完成前建売工事中に契約し、内装や設備を変更可能


プロ視点アドバイス

「時間はないが、多少の間取り変更はしたい」という場合は完成前建売やセミオーダーが有効です。



5: 未来を見据えた住まい選び

未来を見据えた住まい選び

5-1: 住宅性能や環境を重視した選択肢

近年の住宅選びでは、「見た目」よりも性能と環境適応性が重視される傾向が顕著です。特に2025年時点では以下の制度や市場の動きが影響しています。


最新動向(2025年)

  • 省エネ基準義務化(2025年4月以降、新築住宅は省エネ性能等級4以上が必須)

  • ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金最大100万円〜125万円(経済産業省・環境省制度)

  • 長期優良住宅制度の基準強化 → 耐震性・断熱性・維持管理性の向上が求められる


注文住宅の優位点

  • 性能値(UA値・C値)を設計段階で指定できる

  • 最新の断熱材や窓仕様を選べる


建売住宅の現状

  • 大手販売業者の物件は基準クリア率が高いが、中小販売の建売では性能に差がある

  • 「低価格」重視の物件は断熱等級が最低限の場合も


実例

東京都内で注文住宅を建てたAさん(30代)は、太陽光発電+蓄電池+高断熱仕様により、年間の光熱費がゼロに近づいた。一方、同エリアで建売を購入したBさん(40代)は、購入価格は安かったが、冬場の暖房費が月2万円を超えるケースが多く、長期的な光熱費で差が出ている。



5-2: アフターサービスやメンテナンスの重要性

家は「建てたら終わり」ではありません。建てた後のケアで資産価値や快適性が大きく変わります。


注文住宅の特徴

  • 工務店・ハウスメーカーごとに保証内容が異なる

  • 大手メーカー:初期保証10〜30年(延長制度あり)

  • 地場工務店:初期保証10年が多く、延長は有料の場合が多い


建売住宅の特徴

  • 販売会社基準の保証(多くは10年)

  • アフター点検は回数が限られる


比較表:アフターサービスの違い

項目

注文住宅

建売住宅

初期保証期間

10〜30年

10年

定期点検

年1〜2回(メーカーにより)

初年度+数年後のみ

無償修理範囲

広め

限定的

延長保証

あり(条件付き)

少なめ

プロ視点アドバイス

「保証期間の長さ」だけでなく、「何が保証対象か」を必ず確認しましょう。特に外壁や屋根、給排水設備の保証期間は会社によって大きく異なります。



5-3: 理想の暮らしを実現するための考慮事項

住宅購入は人生で最大級の投資。未来のライフプランと照らし合わせることが必須です。


チェックポイント

  • 家族構成の変化(子どもの独立・親との同居)

  • 住宅ローン完済時の年齢

  • 近隣環境の将来性(都市計画・再開発予定)

  • 災害リスク(地震・洪水・土砂災害)


実例

愛知県で建売住宅を購入したCさんは、近隣に大規模ショッピングモールが建設される計画を知らずに契約。入居後2年で交通量増加と騒音が発生し、売却を検討することになった。逆に、注文住宅で駅徒歩圏+高断熱仕様を選んだDさんは、子育てから老後まで快適に暮らせる環境を確保できている。



6: 注文住宅と建売住宅の比較まとめ

注文住宅と建売住宅の比較まとめ

6-1: 決定に必要な情報リスト

項目

注文住宅

建売住宅

初期費用

高め

低め

入居までの期間

長い(半年〜1年)

短い(即入居可)

設計自由度

高い

低い

性能カスタマイズ

可能

限定的

将来の資産価値

高め

立地次第




6-2: 失敗しないためのチェックリスト

✅ 価格だけでなく総合的なコスト(光熱費・メンテナンス)を比較

✅ 立地条件と将来の資産価値を評価

✅ 保証内容・アフターサービスを確認

✅ 将来の間取り変更の可能性を考慮

✅ 補助金・減税制度を調査




6-3: 専門家の意見で安心して選ぶ

一級建築士コメント

「建売は即入居できる魅力がありますが、長期的な暮らしや資産価値を考えると、性能面の確認を怠らないことが大切です。注文住宅はコストと時間がかかる分、完成後の満足度が高い傾向があります。」




7: FAQ: よくある質問に答える

FAQ: よくある質問に答える

7-1: 家づくりの上限や予算について

  • 年収の5〜7倍以内が目安

  • 頭金は総額の10〜20%が理想




7-2: 金融面でのサポートや条件

  • フラット35、銀行ローン、ネット銀行ローンなど比較

  • 2025年は固定金利がやや上昇傾向、早めの契約が有利




7-3: 住宅ローンを組む際の注意点

  • 団体信用生命保険の条件確認

  • 繰上げ返済の手数料

  • 金利タイプの選び方(固定・変動・ミックス)




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