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二世帯住宅の価格!完全分離型と共有型の比較

  • 執筆者の写真: 見積もりバンク担当者
    見積もりバンク担当者
  • 7月30日
  • 読了時間: 8分

更新日:10月6日

更新日:2025年10月06日


親世帯と子世帯が一緒に暮らせる 二世帯住宅 は、近年ますます注目を集めています。しかし、実際に建てようとすると「どのくらいの費用がかかるの?」「完全分離型と共有型では価格にどんな差があるの?」と悩む方も多いはず。特に 二世帯住宅 価格 の仕組みを理解していないと、想定以上の費用負担に驚くこともあります。

本記事では、二世帯住宅の価格相場をわかりやすく解説し、完全分離型・部分共有型・完全共有型 の構造ごとの費用差を比較。さらに、コストを抑えるための工夫や、補助金・税制優遇制度の活用方法も紹介します。これを読むことで、家族全員が納得できる二世帯住宅を実現するための、現実的な予算計画の立て がわかります。

二世帯住宅の価格!完全分離型と共有型の比較

目次

1: 二世帯住宅の価格とは?基礎知識を解説


1-1: 二世帯住宅の定義とメリット

二世帯住宅とは、親世帯と子世帯が同じ敷地・建物で生活する住まいのこと。「完全分離型」「部分共有型」「共有型」など、暮らし方に応じてスタイルが異なります。


【メリット】

  • 生活費や光熱費の一部がシェアでき経済的

  • 子育て・介護で親世帯との協力体制が取りやすい

  • 土地を効率的に使える

  • 将来的な“賃貸・分離”にも転用できる間取りが可能


【プロ視点コメント】

「二世帯住宅は家族の距離感やプライバシーを保ちつつ、生活コストを抑える選択肢として年々注目度が上がっています」(一級建築士・住宅アドバイザー)



1-2: 二世帯住宅の相場と価格帯

二世帯住宅の価格は住宅スタイル(分離型/共有型)・延床面積・設備グレード・地域などで大きく異なります。一般的な目安としては下記の通りです。


【表1】二世帯住宅タイプ別 価格相場(本体工事費・2025年時点)

タイプ

延床面積(目安)

本体価格帯

備考

完全分離型

45〜60坪

3,000万〜4,500万

設備も全て分離

一部共有・部分分離型

40〜55坪

2,500万〜4,000万

玄関/水回り分離

完全共有型

35〜50坪

2,000万〜3,200万

設備共有多い

※外構・諸費用・土地代は別途。建築地・仕様で大きく変動します。





1-3: 土地なしの場合の価格は?

  • 土地購入費:都市部では2,000万〜5,000万円、郊外・地方では500万〜2,000万円が目安

  • 建物本体価格+付帯工事+諸費用+土地代=総予算

  • 土地からの新規購入では、資金計画・住宅ローンの借入可能額にも注意


【体験談】

「土地から探して二世帯住宅を建てたが、希望エリアでは土地取得費が建物費用を超えた。最初に“土地+建物”総額で予算管理を!」(40代男性・東京都)




2: 完全分離型二世帯住宅の特徴

完全分離型二世帯住宅の特徴

2-1: 完全分離型のメリットとデメリット


【メリット】

  • 玄関・水回り・LDKまで全て分離→完全なプライバシー

  • 賃貸や将来の世帯分離・独立も容易

  • 生活リズムや価値観の違いによるストレスが減る


【デメリット】

  • 本体価格は最も高額(共有型比で500万~1,000万円UP)

  • 玄関・キッチン・浴室など全設備が2セット必要=建築コスト増

  • 設備や面積が大きい分、光熱費・税金も高くなることも




2-2: 価格と土地の関係

  • 建ぺい率・容積率で延床面積制限があり、分離型は広めの土地が必要

  • 都市部では土地費用が高騰するため、資金計画とセットで検討

  • 駐車場・庭・外構スペースも2世帯分考える必要あり





2-3: 施工事例と予算の目安

【事例1】都市郊外・延床55坪・完全分離型

  • 建物本体価格:3,900万円

  • 付帯工事・外構:400万円

  • 諸費用:200万円

  • 総額:4,500万円


【事例2】地方都市・延床48坪・完全分離型

  • 建物本体:3,100万円

  • 諸費用+外構:300万円

  • 総額:3,400万円

※水回りや玄関分離がコスト増加の主因





3: 共有型二世帯住宅の特徴

共有型二世帯住宅の特徴

3-1: 共有型のメリットとデメリット


【メリット】

  • 建築コスト・維持費を抑えやすい

  • 生活空間の共有で家族のつながりが強まる

  • 設備数が少ない分、メンテナンス負担も低い


【デメリット】

  • 生活リズムの違いや価値観のズレでトラブルの原因になることも

  • プライバシー確保が課題(間取り工夫が必須)

  • 水回りやキッチンの使用タイミング調整が必要




3-2: 必要なスペースと間取りの工夫

  • 共有リビング+専用寝室でコストダウン&個室確保

  • 水回りだけ共有/玄関のみ分離など、予算や家族関係に応じて柔軟に設計

  • お互いの生活音やプライバシーを守る“防音設計”も検討





3-3: 予算に応じた実例


【実例1】延床42坪・親世帯と子世帯の共有型

  • 建物本体価格:2,350万円

  • 諸費用・外構:250万円

  • 総額:2,600万円


【実例2】延床38坪・玄関共有・LDK分離型

  • 建物本体:2,100万円

  • 諸費用等:200万円

  • 総額:2,300万円






4: 二世帯住宅の建築費用の内訳

二世帯住宅の建築費用の内訳

4-1: 本体価格と諸費用の理解

  • 本体価格は建物そのものの工事費(基礎・構造・内装・設備)であり、間取りや設備グレードで変動

  • 諸費用には登記・融資手数料・火災保険・地盤調査・設計料・仮住まい費用・引越し・家具家電・外構工事など多岐にわたる


【表2】二世帯住宅建築費用の主な内訳例

費用項目

金額目安(万円)

備考

本体工事費

2,000~4,500

完全分離型は高額化

外構工事

100~500

駐車場・アプローチ・庭など

諸費用

150~500

登記・融資手数料・火災保険など

家具・家電

50~300

新規購入分のみ

仮住まい費用

0~100

建て替えの場合




4-2: コストを抑えるための工夫

  • 設備を一部共有にすることでコストダウン

  • シンプルな外観・間取りを意識

  • 標準仕様をベースにし、オプションを厳選

  • 複数社の見積もり比較・仕様明細の確認が必須





4-3: ハウスメーカーや工務店の選び方

  • 二世帯住宅の施工実績が豊富な会社を選択

  • 価格・仕様・アフターサービス・保証内容で総合評価

  • 施主の声や口コミ、見学会参加で「リアルな体験」を確認






5: 二世帯住宅の共有部分とプライバシーの確保

二世帯住宅の共有部分とプライバシーの確保

5-1: 水回りやリビングの配置

  • 共有型はキッチンや浴室などの配置計画が要

  • 水回りを分けて「朝の混雑」や「生活音」トラブルを軽減

  • リビングの位置や視線の抜け方も工夫




5-2: 距離感とプライバシーの工夫

  • 専用玄関、間仕切り壁、防音仕様で個室性UP

  • ベランダや庭を「世帯ごと」に設計することも可能

  • プライバシーを守るために「ゾーニング設計」が重要




5-3: 快適な生活空間を作るために

  • 収納・洗面台・玄関収納など、各世帯ごとに確保

  • 生活リズムの違いを考慮し「夜型・朝型」問題を解消

  • 共用部分はルールやスケジュール調整を前提に





6: 二世帯住宅の実際の施工例

二世帯住宅の実際の施工例

6-1: 成功事例と後悔したケース

【成功事例】玄関・水回り分離型(埼玉県)

  • 各世帯のプライバシーを確保しつつ、休日は共有リビングで団らん

  • 「助け合い」と「程よい距離感」で満足度大


【後悔事例】完全共有型(大阪府)

  • 生活リズムの違いでストレス増大、後から間仕切り工事を追加

  • 「最初からプライバシーも意識すべきだった」との声




6-2: 家族構成による設計の違い

  • 3世帯同居やシングル親子など多様な家族形態に対応

  • 小さな子どもがいる場合は、リビングや和室を広く

  • 介護や将来的な「世帯分離」も考慮したフレキシブルな間取り




6-3: タマホームやその他業者の比較

  • タマホームはコスト重視・標準仕様のバランスが人気

  • 地域密着工務店は柔軟な設計・土地活用が得意

  • 大手ハウスメーカーはプラン提案力と長期保証が魅力


【表3】代表的な業者の二世帯住宅プラン比較

業者名

特徴

価格帯目安

保証・アフター

タマホーム

コスパ重視・標準仕様

2,300万~4,000万

最長60年保証

地元工務店

柔軟設計・土地活用

2,500万~4,500万

会社によって異なる

大手メーカー

プラン提案力・保証

2,800万~5,000万

長期保証・全国対応





7: 二世帯住宅を成功させるための注意点

二世帯住宅を成功させるための注意点

7-1: 事前に検討すべき条件

  • 家族会議で「生活リズム・将来設計」をすり合わせ

  • 予算・間取り・資金分担・生活ルールを明確に





7-2: 生活スタイルの確認

  • 食事や入浴のタイミング・趣味・ペットなど細部まで共有

  • 「困った時にどう協力するか」も話し合っておく




7-3: 問題発生時の対処法

  • 価値観や生活習慣のズレを“溜め込まず”早期相談

  • 設計段階で「変更・調整」しやすい柔軟性を持つ

  • 必要なら第三者(FP・専門家)を交えた相談を


8: 未来の二世帯住宅のトレンド

未来の二世帯住宅のトレンド

8-1: バリアフリー設計の重要性

  • 段差解消、広い廊下・トイレ、手すり・引き戸の採用

  • 介護対応・将来のリフォームも前提にn




8-2: 持続可能な住宅のスタイル

  • 太陽光発電・蓄電池などZEH化で光熱費負担軽減

  • 高気密高断熱・耐震・長寿命仕様が標準化




8-3: 子育てと共生の新しい形

  • リビング学習スペース、シェア型家事室、ワークスペースの導入

  • 世代交流を活かした「共育」「共働」スタイルへの対応


まとめ

二世帯住宅の価格は、完全分離型と共有型、土地有無、設備仕様、家族構成によって大きく異なります。総額と将来のライフプランを見据え、家族で十分に話し合い・複数業者から見積もり・体験談やプロの知恵を参考に「理想の二世帯住宅」を実現しましょう!



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