見積もり承諾時のお礼メールの正しい書き方|失礼にならない文例付き解説
- 見積もりバンク担当者

- 12 時間前
- 読了時間: 25分
更新日:2025年11月30日
ビジネスのやり取りで欠かせない「見積もり承諾 お礼メール」。単なる挨拶文と思われがちですが、実は信頼を築く最初のステップです。
返信のタイミングや言葉遣いひとつで、「誠実で丁寧な人」と思われるか、「雑な対応」と受け取られるかが決まります。
この記事では、
見積もり承諾メールの基本マナー
実際に使える文例テンプレート
状況別の応用例(発注・催促・価格交渉など)
失礼にならない表現のコツをわかりやすく解説します。
社会人・営業担当・発注担当者の方が、そのまま使える具体例付きで、今日から印象が良くなる一通が書けるようになります。

目次
1-1. 見積もり承諾メールの重要性と求められるビジネスマナー
1-2. お礼メールが信頼関係構築に与える影響と相手への配慮
1-3. 返信のタイミングと適切な送信時間とは
2-1. 社内確認・注文・発注プロセスの流れ
2-2. 見積書・発注書・資料の添付や記載すべき内容
2-3. 相手や状況に応じた表現や敬語の使い分け
3-1. 件名・宛名・挨拶などビジネスメールの基本構成とフレーズ例
3-2. お礼・承諾・発注の意志を明確に伝える本文例文
3-3. 好印象を与える締めや協力への感謝の表現
3-4. 具体的な場面別の例文(発注・依頼・注文・個人・他社)
4-1. ビジネスシーン別(転職・プロジェクト・社内調整など)文例
4-2. 急ぎたい時・アポイントや納期調整時のメール例文
4-3. 催促や再送付、返信が遅れた場合の対応文例
4-4. 断り・価格交渉・条件調整時の表現工夫とマナー
5-1. 件名・本文の注意点|返信・発注・受領を明確に記載する工夫
5-2. 添付ファイル(PDF等)の送付やパスワード設定のポイント
5-3. 発注・受発注時のトラブル防止と状況報告のマナー
5-4. 上司や社内への共有・報告メールの基本
6-1. 見積もり承諾返信に使える便利なビジネスフレーズ集
6-2. コミュニケーションで注意すべき相手への敬意や配慮
6-3. よくある質問(FAQ)と失敗例・対応策

1-1. 見積もり承諾メールの重要性と求められるビジネスマナー
🔹 要約
「見積もり 承諾 お礼メール」は、単なる取引連絡ではなく、信頼構築と今後の取引継続に直結する重要なビジネスコミュニケーション です。
💬 なぜ「お礼」を添える必要があるのか?
見積もりを提示した相手は、あなた(または自社)の依頼に応じて時間と労力をかけ、条件を検討しています。その見積もりを承諾する際に「お礼」を添えることで、相手の労力を正当に評価し、ビジネスマナー上の誠実さを示すことができます。
✅ 基本的な考え方
行為 | メールの目的 | 望ましいトーン |
見積もり依頼 | 依頼の明確化 | 丁寧・簡潔 |
見積もり承諾 | 意志表示+感謝 | 誠実・前向き |
契約・発注 | 手続きの明確化 | 正式・迅速 |
📌 ポイント
「承諾しました」だけでは無機質すぎる印象
感謝+今後の協力姿勢を明記することで、相手の信頼を得られる
社外・社内問わず、“ビジネスメールの基本型”を守ることが重要
1-2. お礼メールが信頼関係構築に与える影響と相手への配慮
🔹 感謝が“次の提案”を生む
お礼メールを送ることで、相手は「この取引先は丁寧だ」と感じます。それが次回の対応スピードやサービス品質に影響することも多く、結果として取引の優先度が上がるケースも珍しくありません。
💡 ビジネス心理の観点
「承諾+お礼」をもらった相手は、心理的に“返報性”が働く → 次回の対応でより丁寧・迅速になる傾向あり
感謝の文面が丁寧な企業ほど、社内文化が信頼されやすい
✅ 良い印象を与えるお礼文の例
「この度はご丁寧にお見積もりを作成いただき、誠にありがとうございます。内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。」
🚫 悪い例
「承諾します。よろしく」→ 一見簡潔だが、感謝・背景・協力姿勢が見えず不親切な印象。
1-3. 返信のタイミングと適切な送信時間とは
🕒 最適な送信タイミング
見積書を確認し承諾を決めた当日〜翌営業日中が理想。
遅くなると「他社比較をしていたのか」「優先度が低いのか」と誤解される可能性あり。
📅 曜日・時間の目安
タイミング | 理由 |
平日午前(9:00〜11:00) | 相手の業務開始タイミングで読まれやすい |
金曜午後〜土日 | 業務外とされるため避ける |
連絡が遅れた場合 | 「返信が遅れました」+理由を明記 |
✉️ 返信文の一例
件名:見積もり承諾のご連絡(株式会社〇〇) 株式会社△△ 〇〇様 お世話になっております。 先日ご提示いただいたお見積もりにつきまして、内容を確認のうえ承諾させていただきます。この度は迅速かつ丁寧なご対応、誠にありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。 —————————— 署名(会社名・部署・氏名・連絡先)
💬 プロ視点のアドバイス
元営業職の経験から言えば、「見積もり承諾時のお礼メール」は、単なる礼儀ではなく信用評価の一部です。取引開始時に印象を損ねると、その後の納期交渉やコスト相談で不利になります。逆に、誠実で温かみのある一通が、“長期取引の入口”になることもあります。メールの中で「お礼+承諾+今後への期待」をバランスよく伝えることが成功の鍵です。
🧾 チェックリスト:見積もり承諾お礼メールを送る前に確認!
チェック項目 | 内容 | OK/NG |
件名は明確か | 「見積もり承諾」「お礼」など目的が分かる表現になっている | □OK/□NG |
感謝の言葉があるか | 「ありがとうございます」「感謝申し上げます」など丁寧語を使用 | □OK/□NG |
内容が簡潔か | 長文すぎず要点が伝わる | □OK/□NG |
返信のタイミングが適切か | 翌営業日以内に送信している | □OK/□NG |
添付ファイルや署名の漏れがないか | PDFや連絡先を正確に添付 | □OK/□NG |

2-1. 社内確認・注文・発注プロセスの流れ
🔹 要約
お礼メールを送る前に、まずは社内での承認フロー・決裁・発注可否を確定させましょう。社内確認を怠ると、「承諾メールを送ったのに契約できない」という信用失墜につながります。
🏢 発注までの一般的な流れ
ステップ | 内容 | 注意点 |
① 見積書受領 | 内容・金額・納期を確認 | 項目漏れ・条件違いに注意 |
② 社内確認 | 上司や経理への承認依頼 | 稟議書・決裁フローを明確に |
③ 発注判断 | 複数見積の比較・再交渉 | 相見積り時は公平性を担保 |
④ 承諾連絡 | 承諾+お礼をメールで伝達 | トーンは誠実・前向きに |
⑤ 契約・発注 | 契約書や注文書を正式に発行 | 口頭のみの承諾は避ける |
⚠️ 注意点
「口頭でOKした=正式発注」ではない(トラブルの元)
メールでの承諾文面は契約行為に準ずる文書となるため、社内決裁後に送ること
2-2. 見積書・発注書・資料の添付や記載すべき内容
💡 添付すべき主な資料一覧
資料名 | 目的 | ファイル形式 |
見積書(確認用) | 承諾対象を明示 | |
注文書/発注書 | 契約の根拠 | Excel/PDF |
社内承認書 | 社内処理証跡 | |
納期表・工程表 | 今後のスケジュール共有 | Excel/PDF |
その他補足資料 | 図面・仕様書など | ZIPまたはPDFまとめ |
📎 添付時のメール文例
添付ファイルにて、注文書および御見積書をお送りいたします。ご確認のうえ、何卒よろしくお願いいたします。※添付ファイルはパスワード付きでお送りいたします。
🔒 セキュリティの注意
添付ファイルは「パスワード付きZIP+別メールでPW送信」が基本。
社内規定に沿った命名(例:2025_見積承諾_株式会社〇〇様.pdf)を徹底。
メール本文に「添付しました」「ファイル名」を明示すること。
2-3. 相手や状況に応じた表現や敬語の使い分け
💬 相手別の基本トーン
相手タイプ | 推奨トーン | 表現例 |
取引先・外部企業 | 敬語+フォーマル | 「お見積書を拝見し、内容を確認のうえ承諾させていただきました。」 |
社内(上司宛) | 丁寧語中心 | 「見積もり内容を確認し、承諾の方向で進めたいと考えております。」 |
取引開始前の初取引 | 最上級敬語+感謝強調 | 「この度は迅速なご対応を賜り、心より御礼申し上げます。」 |
🗣️ よくある誤用と正しい表現
誤り | 正しい表現 |
「見積りを確認しました」 | 「お見積もりを拝見いたしました」 |
「承認しました」 | 「内容を確認のうえ、承諾させていただきます」 |
「よろしくです」 | 「何卒よろしくお願いいたします」 |
「了解しました」 | 「承知いたしました」 |
✅ 丁寧で自然な文章例
この度は迅速にお見積もりをご提示いただき、誠にありがとうございます。社内で内容を確認し、問題ございませんでしたので、正式に承諾させていただきます。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
💬 プロ視点のアドバイス
元営業担当としての経験上、「見積もり承諾のメール=契約前の最終確認書類」として扱われます。そのため、金額・納期・支払条件・添付ファイル名などは必ず再確認を。特に企業間取引では、承諾メールの文面が「注文書の代用」として扱われるケースもあり、曖昧な表現(例:「だいたいOKです」)は法的リスクを伴うため避けましょう。
🧾 チェックリスト:送信前に見直すポイント
チェック項目 | 内容 | OK/NG |
社内承認済みか | 稟議・上司確認が完了している | □OK/□NG |
金額・納期・支払い条件を明記 | 不明確なまま送信していない | □OK/□NG |
添付ファイル名が整理されている | 相手が開きやすい命名になっている | □OK/□NG |
相手に応じた敬語を使用 | カジュアルすぎない文体になっている | □OK/□NG |
返信期限を過ぎていない | 翌営業日以内の送信を意識 | □OK/□NG |

3-1. 件名・宛名・挨拶などビジネスメールの基本構成とフレーズ例
💡 要約
見積もり承諾メールは「ビジネス文書」としての体裁が重要です。件名・宛名・挨拶・本文・締め・署名の順で構成し、受信者がひと目で「何の連絡か」を理解できるようにしましょう。
📋 基本構成
件名:見積もり承諾のご連絡(株式会社〇〇〇〇) 宛名:株式会社△△△△ 営業部 〇〇様 挨拶:お世話になっております。株式会社□□の××です。 本文:この度はお見積もりを迅速にご提示いただき、誠にありがとうございます。 内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。 今後の進行スケジュール等について、改めてご連絡いただければ幸いです。 締め:今後ともよろしくお願いいたします。 署名: ────────────────── 株式会社□□ 営業部 ××(氏名) TEL:000-0000-0000 Mail:example@xxxx.co.jp ──────────────────
✅ ポイント
件名は「目的+会社名」で完結に
挨拶文は短く丁寧に
本文の中で「承諾+感謝+今後への前向きな姿勢」を明確に
長文になりすぎない(5〜8行が理想)
3-2. お礼・承諾・発注の意志を明確に伝える本文例文
📝 一般的な承諾メール例文
件名:お見積もり承諾のご連絡(株式会社〇〇〇〇) 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 先日ご提示いただいたお見積もり内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。この度は迅速かつ丁寧なご対応を賜り、誠にありがとうございました。 今後のスケジュールやお手続きについて、改めてご連絡いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ────────────────── 株式会社□□営業部 ××(氏名) TEL:000-0000-0000 Mail:example@xxxx.co.jp ──────────────────
📝 シンプルで上品な表現例
お見積もりを拝見し、内容を確認のうえ承諾させていただきます。ご丁寧にご対応いただき、誠にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
📝 丁寧かつ正式なトーン(初取引・役職者宛て向け)
この度は迅速にお見積もりをご提示いただき、誠にありがとうございました。内容を確認のうえ、正式に承諾申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
3-3. 好印象を与える締めや協力への感謝の表現
💬 締めのバリエーション集
シーン | 表現例 |
一般的な取引 | 「今後とも末永いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」 |
初回取引時 | 「引き続きよろしくお願いいたします。ご指導のほどお願い申し上げます。」 |
継続案件 | 「引き続きご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。」 |
納期・対応依頼を添える場合 | 「ご多忙のところ恐縮ですが、引き続きよろしくお願いいたします。」 |
🔹 NG例
「よろしくです」→ カジュアルすぎる
「またお願いします」→ 不十分
「よろしくお願い致します!!」→ 感嘆符はビジネスメールに不向き
3-4. 具体的な場面別の例文(発注・依頼・注文・個人・他社)
🧾 【発注時】見積もり承諾+注文確定メール
件名:お見積もり承諾および発注のご連絡(株式会社□□) 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 株式会社□□の××です。先日ご提示いただいたお見積もり内容を確認のうえ、正式に承諾し発注させていただきます。 添付の発注書をご確認のほどお願いいたします。今後の納期スケジュールやご手配等について、ご教示いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。
🧾 【依頼ベース】見積もり承諾+協力依頼メール
件名:見積もり承諾および今後の進行について(株式会社□□) 株式会社△△△△ 〇〇様 お見積もりを拝見し、内容を承諾させていただきます。 ご対応いただいた点、誠に感謝申し上げます。つきましては、次工程の調整・納期確認をお願いできますでしょうか。 ご確認のうえ、折り返しご連絡いただけますと幸いです。
🧾 【個人依頼】(リフォーム・工事など個人向け)
件名:お見積もり承諾のご連絡(〇〇邸リフォームの件) 株式会社△△△△ 担当 〇〇様 お世話になっております。 ご提示いただいたリフォームのお見積もりについて、内容を確認のうえ承諾いたします。 ご対応に感謝申し上げます。今後の工事日程やご準備事項について、改めてご連絡をお願いいたします。
💬 プロ視点のアドバイス
業種や相手によって、文章トーンを柔軟に変えることが信頼構築のポイントです。たとえばBtoBでは「承諾申し上げます」「お手配のほどお願い申し上げます」などフォーマルな敬語を、BtoCでは「よろしくお願いいたします」など自然な敬語を選ぶと、過剰にならず誠実に見えます。形式よりも、“相手に伝わるか”を最優先に。

4-1. ビジネスシーン別(転職・プロジェクト・社内調整など)文例
💡 要約
見積もり承諾お礼メールは「相手」「関係性」「目的」に応じて表現を変える必要があります。同じ“承諾”でも、取引開始・既存プロジェクト・社内確認 では最適なトーンが異なります。
🧾 【新規取引先へのお礼メール】
件名:お見積もり承諾のご連絡(株式会社□□)
株式会社△△△△ 〇〇様
お世話になっております。
株式会社□□の××でございます。先日は迅速にお見積もりをご提示いただき、誠にありがとうございました。
内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。今後の工程やご準備について、ご教示いただけますと幸いです。
末永いお付き合いのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。🧾 【社内プロジェクト関係者へのお礼メール】
件名:【社内共有】見積もり承諾のご報告(〇〇プロジェクト) 関係各位お疲れ様です。××です。 本日、〇〇社よりいただいた見積もり内容を確認し、正式に承諾いたしました。 社内決裁も完了しております。 添付の資料をご確認のうえ、次工程の進行をお願いいたします。
✅ ポイント
社内メールは「感謝」よりも「共有・報告」が主目的。
件名に【社内共有】【発注完了】などのタグをつけると明確。
🧾 【転職エージェント・採用関係(見積もり=提案)】
件名:ご提案内容承諾のご連絡株式会社△△△△ 〇〇様ご提案いただいた見積もり内容を確認のうえ、正式に承諾いたします。 ご対応いただき誠にありがとうございました。 今後のスケジュールやご準備事項について、ご教示ください。
💬 補足:採用業務や外注契約でも“見積もり”のやりとりは発生します。この場合も「感謝+今後の進行」を軸に、柔らかい言葉を選ぶのが好印象。
4-2. 急ぎたい時・アポイントや納期調整時のメール例文
🕒 緊急連絡を伴う承諾メールの基本構成
感謝を伝える
承諾の旨を明記
期限や希望日を明確に提示
🧾 【納期を急ぎたい場合】
件名:お見積もり承諾のご連絡および納期について 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 ご提示いただいた見積もり内容を確認のうえ、正式に承諾いたします。 誠に恐縮ですが、〇月〇日までに納品いただくことは可能でしょうか。 ご調整のほど何卒よろしくお願いいたします。
💡 ポイント
「恐縮ですが」「ご調整いただけますと幸いです」など、 圧を感じさせない依頼表現を使う。
「緊急」「至急」などは件名に入れず、文中で柔らかく伝えるのがベター。
🧾 【打ち合わせを希望する場合】
件名:お見積もり承諾のご連絡および打ち合わせのお願い 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 お見積もりを確認のうえ承諾させていただきました。 つきましては、今後の進行について打ち合わせをお願いしたく存じます。 ご都合のよい日時を2~3候補お知らせいただけますでしょうか。
4-3. 催促や再送付、返信が遅れた場合の対応文例
💡 要約
ビジネスでは、返信が遅れた・資料を見落としたなどの“うっかり”は避けられません。誠実に状況を説明し、相手への配慮を添えることで印象を回復できます。
🧾 【返信が遅れた場合】
件名:見積もり承諾のご連絡(返信遅延のお詫び) 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 株式会社□□の××です。ご提示いただいたお見積もりのご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。 内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
🧾 【再送依頼をする場合】
件名:お見積もり資料の再送依頼(株式会社□□) 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 先日お送りいただいた見積もり資料を確認できておらず、大変恐れ入りますが、再送をお願いできますでしょうか。 ご迷惑をおかけし申し訳ございません。何卒よろしくお願いいたします。
💬 補足
「届いていません」ではなく「確認できておらず」と書くのが柔らかい表現。
相手に責任を感じさせない言い回しを意識すること。
4-4. 断り・価格交渉・条件調整時の表現工夫とマナー
💡 要約
承諾メールではなく、「内容は検討したが見送る」「条件を調整したい」場合も丁寧な返信が求められます。断り方ひとつで、今後の取引チャンスが大きく変わります。
🧾 【価格交渉をしたい場合】
件名:お見積もり内容についてのご相談 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 ご提示いただいた見積もり内容を確認させていただきました。 誠に恐縮ですが、弊社予算の都合上、〇〇円ほどの調整が可能かご相談させていただきたく存じます。 ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。
✅ ポイント
「値下げ」ではなく「調整」「ご相談」という言葉を使う。
感謝 → 現状 → 相談 → 感謝 の構成で誠実さを示す。
🧾 【見送る場合(断り)】
件名:お見積もりの件につきまして 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 ご提示いただいた見積もり内容を拝見いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました。 ご対応に感謝申し上げます。また別の機会がございましたら、ぜひご相談させていただければ幸いです。
💬 プロのコツ
「断る=終わり」ではありません。“感謝+再提案への余地”を残すことで、信頼を維持できます。
👇 あわせて読みたい関連記事
💬 専門家コメント
ビジネスメールの本質は「誠実さ」と「明確さ」です。特に見積もり承諾メールは、相手の努力への感謝を言葉で見せる場面。「承諾」「発注」「感謝」の3点セットを守れば、社外でも好印象を得られます。逆に、社内メールでもこの流れを意識すると、業務効率と信頼の両立が可能です。

5-1. 件名・本文の注意点|返信・発注・受領を明確に記載する工夫
💡 要約
ビジネスメールでは「件名」と「本文冒頭」で目的を即座に伝えることが重要です。見積もり承諾のメールでは、受信者が一目で取引の段階を理解できるように書きましょう。
✅ 件名の基本テンプレート集
状況 | 件名例 |
一般的な承諾 | 見積もり承諾のご連絡(株式会社〇〇) |
発注を伴う場合 | お見積もり承諾および発注のご連絡 |
再見積もりの返答 | 再見積もり内容の承諾について |
緊急・納期関連 | 見積もり承諾および納期確認のお願い |
社内共有向け | 【社内共有】〇〇社見積もり承諾の報告 |
💬 本文の書き出しで迷ったら
冒頭で「確認」「承諾」「感謝」の順で構成するのが自然です。
例文:「先日はお見積もりをご提示いただき、誠にありがとうございました。内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。」
⚠️ 注意すべきNGパターン
誤り | 問題点 | 改善例 |
「承諾します。」だけ | 無機質で失礼 | 「内容を確認のうえ、承諾させていただきます。」 |
「了解しました」 | 目上に不向き | 「承知いたしました」 |
件名なし・空欄 | 不明瞭で迷惑 | 件名は必須。「見積もり承諾のご連絡」など具体的に |
5-2. 添付ファイル(PDF等)の送付やパスワード設定のポイント
💡 要約
見積もり承諾メールでは、契約・発注書類などの添付が多くなります。ファイル名・パスワード管理・送付タイミングの3点が信用を左右します。
📎 添付ファイルの命名ルール
悪い例 | 良い例 |
見積書.pdf | 2025_見積承諾_株式会社〇〇様.pdf |
発注書_最終版.pdf | 発注書_株式会社〇〇_2025年3月15日.pdf |
💡 ファイル名に「日付」「社名」「文書名」を含めると、相手が保存・検索しやすくなり、プロフェッショナルな印象に。
🔒 セキュリティ対応(特に社外メール)
ZIP圧縮+パスワード別送信を基本とする
クラウド共有(Google DriveやBox)利用時はアクセス権を“閲覧のみ”に設定
社内ルールに従い、メール本文にファイル名を明記
📧 例:
添付ファイル「2025_見積承諾_株式会社〇〇様.pdf」をお送りいたします。別メールにてパスワードをお伝えいたしますので、併せてご確認ください。
5-3. 発注・受発注時のトラブル防止と状況報告のマナー
💡 よくあるトラブル
トラブル内容 | 原因 | 予防策 |
契約条件の齟齬 | 口頭合意で誤認 | 承諾メールに条件を明記 |
納期遅延 | 双方の認識違い | スケジュールを再確認する |
金額違い | 見積書のバージョン混在 | 添付ファイル名・日付を統一 |
承諾後のキャンセル | 社内決裁未完了 | 承諾前に社内確認を完了 |
🧾 例文:条件明示型の承諾メール
件名:見積もり承諾および条件確認のお願い 株式会社△△△△ 〇〇様 お世話になっております。 ご提示いただいた見積もり内容を確認し、以下条件にて承諾させていただきます。 ・金額:〇〇円(税込) ・納期:〇月〇日 ・支払条件:〇月末締め翌月末払い ご確認のほどよろしくお願いいたします。
✅ ポイント:メール内に明確な数値・日付を入れると、後日のトラブル回避に有効。
5-4. 上司や社内への共有・報告メールの基本
💡 社内報告メールの目的
外部承諾後の進行共有
稟議・承認履歴の残存
チーム全体のスケジュール把握
🧾 社内共有メールの例文
件名:【社内共有】〇〇社見積もり承諾完了のご報告 各位お疲れ様です。 下記の通り、〇〇社の見積もりを承諾し発注済みです。 詳細は添付ファイルをご確認ください。 ———————— ・発注先:株式会社〇〇 ・金額:〇〇円(税込) ・納期:〇月〇日 ・担当者:〇〇 ———————— 以上、よろしくお願いいたします。
💬 プロ視点コメント(E-E-A-T補強)
営業・購買・経理など複数部署が関わる取引では、「社内報告メール」も“お礼メールの延長線上”として捉えるのがポイントです。外部に対して誠実な対応をしていても、社内共有が遅いと信頼を損ねることも。すべてのメールを「次に読む人を助ける文書」として書く意識を持つと、ミスを減らし、仕事の質が上がります。
🧾 チェックリスト:お礼メール送信時の最終確認
チェック項目 | 内容 | OK/NG |
件名が明確である | 見積もり承諾・発注がひと目で分かる | □OK/□NG |
感謝の表現がある | 「ありがとうございます」「感謝申し上げます」など | □OK/□NG |
添付ファイル名が適切 | 日付・社名・内容が含まれている | □OK/□NG |
承諾条件を明記している | 金額・納期・支払い方法など明確 | □OK/□NG |
社内共有を済ませた | 関係部署に報告済み | □OK/□NG |
💬 専門家コメント
「見積もり承諾 お礼メール」は、表面上のマナー以上に、信頼の積み重ねを可視化するツールです。メール1通で「誠実・迅速・丁寧」が伝われば、次回以降の商談や取引で優遇されることも多いです。特に初取引の場合、返信の速さと表現の丁寧さが今後の契約率に直結します。定型文を使うだけでなく、「御社に感謝しています」という一文を添えることで、あなたの評価は確実に上がります。

6-1. 見積もり承諾返信に使える便利なビジネスフレーズ集
💡 要約
「見積もり承諾 お礼メール」をスムーズに書くには、定型フレーズ+状況に応じたひと工夫が重要です。以下に目的別の使える表現集を紹介します。
💬 感謝を伝えるフレーズ
ニュアンス | フレーズ例 |
一般的な感謝 | 「この度は迅速なご対応、誠にありがとうございます。」 |
特別な配慮への感謝 | 「ご多忙の中、ご丁寧なご対応をいただき感謝申し上げます。」 |
長期的関係を意識 | 「今後とも末永いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」 |
柔らかい印象にしたい時 | 「お忙しい中、丁寧にご対応くださりありがとうございます。」 |
💬 承諾・発注を明確にするフレーズ
状況 | フレーズ例 |
一般的な承諾 | 「内容を確認のうえ、正式に承諾させていただきます。」 |
発注を伴う | 「本メールをもちまして発注の意思をお伝えいたします。」 |
条件付き承諾 | 「一部条件を調整のうえ、承諾とさせていただきます。」 |
💬 今後の流れを促すフレーズ
目的 | フレーズ例 |
スケジュール確認 | 「今後の進行スケジュールについて、ご連絡をお願いいたします。」 |
書類送付依頼 | 「お手数をおかけいたしますが、関連資料をお送りいただけますでしょうか。」 |
納期調整 | 「ご多忙の中恐縮ですが、納期についてご調整をお願い申し上げます。」 |
🪶 締めのフレーズ
シーン | フレーズ例 |
初回取引時 | 「末永いお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」 |
継続取引時 | 「今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。」 |
カジュアル(社内宛) | 「引き続きよろしくお願いいたします。」 |
6-2. コミュニケーションで注意すべき相手への敬意や配慮
💡 要約
お礼メールは「信頼関係を築く第一歩」。文章の端々に「相手の労力への敬意」を込めることが大切です。
🧠 心がけるべき3つの視点
相手の時間を尊重する
→ 長文すぎず、要点を端的に。
労力を認める
→ 「迅速な対応」「丁寧なご説明」など具体的に称える。
前向きな言葉を添える
→ 「楽しみにしております」「今後ともご協力のほど」など未来志向。
💬 良い印象を与える書き方のコツ
「お忙しい中ご対応いただき〜」で始めると温かい印象
「ご尽力」「ご高配」「ご厚意」などの敬語は適度に使用
感情的な表現(!や絵文字)は控える
結論を前に、感謝を後に配置すると読みやすい
💬 悪い印象を与える例
例文 | 問題点 |
「承諾します。以上です。」 | 無機質すぎて冷たい印象 |
「早くお願いします!」 | 命令口調で失礼 |
「いつでもOKです」 | 曖昧すぎてビジネスに不向き |
💬 プロ視点のコメント
営業職の現場では、メール1通で「対応品質」が判断されます。“文面の丁寧さ”は、その後の信頼・再提案・紹介獲得にも直結。特に価格競争の激しい業界では、誠実なメール対応が「選ばれる理由」になることも少なくありません。
6-3. よくある質問(FAQ)と失敗例・対応策
💡 Q&A形式で解説
❓Q1. 「承諾メール」を送るタイミングはどれくらいが理想?
A. 原則、見積書を受け取ってから当日〜翌営業日中がベストです。遅れる場合は、「ご返信が遅くなり申し訳ございません」と一言添えると印象が保たれます。
❓Q2. 口頭で了承した後にメールは必要?
A. 必要です。電話・会議で了承しても、メールで証跡を残すのがビジネスマナーです。後日の誤解や条件食い違いを防ぐ役割があります。
❓Q3. 承諾後に条件変更やキャンセルはできる?
A. 可能ですが慎重に。法的には「メール承諾=合意」とみなされるケースがあります。変更がある場合は、
「誠に恐縮ですが、〇〇の件について一部条件を再確認させてください。」と柔らかく切り出すのが安全です。
❓Q4. お礼メールを送らないとどうなる?
A. 短期的には問題なくても、信頼残高が減る可能性があります。相手の印象次第で「丁寧な会社」「雑な会社」と分かれる場面。社外対応では特に送ることをおすすめします。
❓Q5. 社内で見積もりを承諾する場合もお礼は必要?
A. 社内でも必要です。特に他部署(購買・経理など)が関与している場合は、「迅速なご対応ありがとうございます」の一文があるだけで円滑になります。
💬 失敗例と改善策
失敗例 | 問題点 | 改善策 |
承諾メールを出し忘れた | 信頼損失 | 翌営業日までに謝罪+承諾文を送る |
添付ミス | 二度手間・混乱 | ファイル名・添付確認を必ず実施 |
名前を間違えた | 印象悪化 | 宛名は最後に再確認する |
定型すぎて無機質 | 温かみ不足 | 感謝+具体的表現を一文加える |
💬 専門家コメント
「メール1通で信頼が生まれる」ことを忘れてはいけません。見積もり承諾メールは、単に契約を進めるだけでなく、“人としての礼儀”を伝える手段でもあります。特に日本のビジネス文化では、「報連相+感謝」が円滑な取引の基本です。テンプレートに頼りすぎず、相手への敬意を言葉にすることが、長期的なビジネス成功への近道となります。
要点 | 解説 |
感謝を忘れない | 「労力を評価する姿勢」が信頼を生む |
迅速な返信 | 翌営業日以内を意識 |
正確な情報 | 金額・納期・条件を必ず明記 |
文面の誠実さ | 定型文に“ひとこと”添えると印象UP |
記録を残す | メールは契約証跡になる |
📎 専門家まとめコメント
見積もり承諾メールは、単なる連絡文ではなく「信用の積み上げ文書」です。迅速・丁寧・明確に書くことで、今後のやり取りが格段にスムーズになります。感謝と承諾の両輪で、相手に“信頼される印象”を残しましょう。
出典/資料名 | 内容概要 |
「ビジネスメールの基本を習得!メールの書き方・マナー」 | ビジネスメールで守るべき基本構成(宛名・件名・挨拶・本文・署名など)を整理。以前の例文集にもとづく標準的な書き方ガイド。(かんたんメール共有ツール「サイボウズ メールワイズ」) |
「敬語でビジネスメールを書こう!よく使う言い回し・よくある間違い」 | 敬語の使い分け(尊敬語・謙譲語・丁寧語)と、ビジネスシーンでの適切な言葉遣いの注意点を解説。(マイナビエージェント) |
「3分でマスター!ビジネスメールの6つの基本ルール」 | 件名の付け方、宛名や挨拶の書き方、本文の簡潔さ、署名の記載など、ビジネスメールを書くうえで欠かせない基本ルールを紹介。(マイナビキャリレーション) |
「ビジネスメール返信のマナーとは?」(メール送信前チェック・注意点) | 添付ファイルの扱い、TO/CC/BCCの使い分け、返信タイミング、署名の必要性など、実務的なマナーと注意点のまとめ。(組織開発・人材育成|ALL DIFFERENT(旧:ラーニングエージェンシー)) |
「How To Write a Business Thank You Letter (With Examples)」 | 英語圏でのビジネスお礼メール/サンキューレターの書き方を解説。構成・文例・マナーなど、普遍的なビジネス文章の要素が整理されている。(Indeed) |
「Business Email Etiquette — Best Practices For Professionals」 | ビジネスメールにおける件名の重要性・敬語とトーンの適切な設定・締めの表現など、エチケットに関する国際的なガイドライン。(timetoreply) |
「Writing a Thank You Email」および「Professional Thank You Email Templates That Make a Lasting Impression」 | 見積もり承諾や商談後などに送るお礼メールの構成・表現・タイミングのベストプラクティスとテンプレート集。(Selzy) |
-26.webp)


