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家いくらで建つ?全国平均を徹底解説!

  • 執筆者の写真: 将士 飴本
    将士 飴本
  • 8月9日
  • 読了時間: 11分

目次

1-1: 家を建てるために必要な費用の全体像

1-2: 費用の地域差とその理由

1-3: 全国平均とあなたの予算の関係

2-1: 土地ありのケーススタディ

2-2: 土地ありの場合のコスト内訳

2-3: 人気のある間取りとその費用

3-1: 土地なしのメリットとデメリット

3-2: 土地なし家づくりの費用シミュレーション

3-3: 必要な資金計画と注意点

4-1: ハウスメーカー別の価格比較

4-2: 注文住宅の費用内訳と実例

4-3: イメージから具体化するためのコツ

5-1: 工事費用や諸経費の具体例

5-2: 必要な補助金と制度の活用法

5-3: 無理のない資金計画の立て方

6-1: 家づくりの流れと重要なポイント

6-2: 希望条件を明確にするためのチェックリスト

6-3: 家にかける予算の目安と調整

7-1: 住宅ローンの主要な種類と特徴

7-2: 返済計画を立てるための注意点

7-3: お金がないのにどう家を建てるか?

家いくらで建つ?全国平均を徹底解説!

1:家いくらで建つ?全国平均費用とは?

1-1: 家を建てるために必要な費用の全体像

家を建てる費用というと、多くの方は「建物本体の価格」だけをイメージします。しかし、実際には本体工事費以外にも付帯工事、外構工事、諸費用、税金など、様々な費用が発生します。

私がこれまでお客様に資金計画を作成してきた経験では、契約前に想定していた総額よりも200〜400万円多くかかるケースが非常に多いです。理由は簡単で、「見積書に入っていない費用」が後から出てくるからです。

たとえば、広島県福山市で延床面積32坪の木造2階建てを計画されたA様の場合、当初の見積書は2,280万円でしたが、最終的に総額は2,680万円になりました。


増額要因は以下の通りです。

  • 地盤改良工事:80万円(契約後に判明)

  • 照明・カーテン:45万円(見積に含まれず)

  • 外構工事:120万円(契約後追加)

このような費用は、初回の見積もりに含まれないことが多く、特に初めて家を建てる方は見落としがちです。


全国平均の費用構成(2025年版)

費用項目

平均金額(30坪木造2階建て)

割合

建物本体工事費

約2,300万円

72%

付帯工事費(地盤改良・給排水工事など)

約300万円

9%

諸費用(登記・設計・申請費用)

約150万円

5%

外構工事費

約200万円

6%

税金・保険

約80万円

3%

家具・家電

約150万円

5%

プロ視点コメント

「建物本体価格」を安く抑えても、上記のような付帯費用は必ず発生します。契約前には「すべての費用を合計した資金計画書」を作成することが、予算オーバー防止の第一歩です。



1-2: 費用の地域差とその理由

同じ延床面積・仕様でも、地域によって費用は大きく変わります。これは「土地代」だけでなく、「職人の人件費」「材料の輸送コスト」「気候による仕様の違い」が影響します。

私が担当した事例では、同じ30坪・同じハウスメーカーでも、

  • 福山市:2,300万円

  • 東京23区:2,750万円という差が出ました。東京では職人単価が高く、材料搬入経路の確保にも費用がかかることが理由です。


地域別 坪単価平均(2025年)

地域

坪単価

特徴

北海道・東北

80〜95万円

高断熱仕様必須で単価高め

関東

85〜105万円

人件費・地価ともに高水準

中部・北陸

75〜95万円

雪国仕様で断熱・構造費増

関西

75〜90万円

都心部は地価高、郊外は抑えめ

中国・四国

70〜85万円

比較的安定した価格帯

九州・沖縄

70〜85万円

台風対策仕様で若干増額




1-3: 全国平均とあなたの予算の関係

全国平均はあくまで「目安」です。実際の計画では、以下の3つの視点で予算を組みます。

  1. 総額ベースでの試算(建物+土地+諸費用+外構)

  2. 毎月返済額からの逆算(住宅ローンの支払い可能額から計算)

  3. ライフプランとの整合性(教育費・老後資金とのバランス)


経験談

「全国平均より高くなるケース」が全体の約6割です。理由は、ほとんどの方が標準仕様にオプションを加えるからです。



2: 土地ありでの家を建てる場合

土地ありでの家を建てる場合

2-1: 土地ありのケーススタディ

土地をすでに所有している方は、家づくりの総費用を大幅に抑えることができます。しかし「土地ありだから安く済む」と油断すると、逆に建物にお金をかけすぎてしまうケースもあります。

私が以前担当したB様(広島県福山市)のケースでは、祖父母の土地を引き継いで家を建てました。当初予算は2,500万円でしたが、間取りや仕様にこだわりすぎて最終的には3,050万円になりました。内訳は以下の通りです。

項目

費用(実例)

コメント

本体工事費

2,300万円

高性能断熱仕様+ハイグレード設備

付帯工事費

200万円

給排水・地盤補強なし

諸費用

150万円

登記・火災保険・設計費

外構工事費

250万円

駐車場3台分+庭ウッドデッキ

家具・家電

150万円

全室エアコン・大型テレビ

合計

3,050万円

予定より+550万円

プロ視点コメント

土地ありの家づくりは、土地代がかからない分、建物の仕様やインテリアにこだわりやすくなります。しかし、ローン返済に余裕があっても家具家電やメンテナンス費用も含めた長期的支出を見据えた計画が必要です。



2-2: 土地ありの場合のコスト内訳

土地ありの場合は「土地取得費」がゼロになりますが、それ以外の費用構成は土地なしと大きく変わりません。一般的な30坪木造2階建ての内訳例は以下の通り。

費用項目

割合

ポイント

建物本体

70〜75%

設備グレードで変動

付帯工事費

8〜12%

給排水引き込み・地盤改良

諸費用

5〜7%

登記・保険・申請費

外構

5〜10%

駐車場・フェンス・庭

現場経験談

土地ありでも古家がある場合は、解体費用が100〜200万円かかります。また、造成や整地が必要な土地だと追加で50〜100万円かかることもあります。



2-3: 人気のある間取りとその費用

土地ありでは、敷地条件に合わせた間取りが可能です。私の顧客で特に人気の高い間取りは以下の通り。

  • 4LDK(30〜33坪):2,200〜2,800万円→ 子育て世帯向け、2階に3部屋+主寝室

  • 平屋(28坪前後):2,100〜2,700万円→ 高齢世帯や将来バリアフリー志向の方に人気

  • 二世帯住宅(45坪以上):3,500万円〜→ 水回りを分けるとコスト増


プロ視点コメント

土地ありの計画では「平屋を希望する方」が増えています。階段がない生活は将来の安心感が高く、資産価値の維持にも有利です。



3: 土地なしでの家を建てる場合

土地なしでの家を建てる場合

3-1: 土地なしのメリットとデメリット

土地なしでの家づくりは、土地探しから始まります。メリット・デメリットを整理すると以下の通りです。

メリット

  • 好きなエリア・立地を選べる

  • 土地と建物を同時に住宅ローンで組める

  • 新生活をゼロから設計できる

デメリット

  • 土地代が総予算を圧迫

  • 希望条件と予算の折り合いが難しい

  • 土地購入に関する諸費用が発生




3-2: 土地なし家づくりの費用シミュレーション

例:広島県福山市、土地50坪・建物30坪の場合

項目

費用(目安)

土地代

900万円

土地購入諸費用(仲介手数料・登記など)

80万円

本体工事費

2,250万円

付帯工事費

280万円

諸費用

150万円

外構工事費

200万円

合計

3,860万円

プロ視点コメント

土地代が高い都市部では、建物をコンパクトにするか郊外を検討するのが現実的です。また、土地購入前に必ず地盤調査や法規制の確認を行いましょう。



3-3: 必要な資金計画と注意点

土地なしの場合は、土地購入時に以下の費用が発生します。

  • 不動産仲介手数料(物件価格の3%+6万円+消費税)

  • 登記費用(約15〜20万円)

  • 固定資産税精算金

現場経験談

土地購入時の諸費用を忘れてローン審査直前に慌てる方が多いです。私の顧客では、諸費用だけで80〜100万円必要だった例もあります。



4: 注文住宅の価格帯と相場

注文住宅の価格帯と相場

4-1: ハウスメーカー別の価格比較

私がこれまで比較依頼を受けた中での2025年時点の坪単価目安は以下です。

ハウスメーカー区分

坪単価目安

特徴

大手HM(積水・大和など)

85〜110万円

保証・性能が高い

中堅HM

70〜85万円

バランス良くコスパ高

地元工務店

60〜75万円

柔軟性が高い




4-2: 注文住宅の費用内訳と実例

C様(福山市)のケース:32坪・木造2階建て

  • 本体工事:2,350万円

  • 付帯工事:260万円

  • 諸費用:150万円

  • 外構:180万円→ 総額2,940万円




4-3: イメージから具体化するためのコツ

  • 優先順位を決める(性能かデザインか)

  • 仕様書を細かく確認

  • 複数社見積もりで差を把握




5: 家づくりにかかる諸費用と節約法

家づくりにかかる諸費用と節約法

5-1: 工事費用や諸経費の具体例

家づくりでは本体工事費以外に、多くの付帯費用・諸経費が発生します。経験上、これらの費用を契約前に正しく把握しているお客様は半分以下です。

項目

費用目安

コメント

登記費用

20〜30万円

表示・保存・抵当権設定の合計

火災保険

10〜20万円

地震保険セットで増額

地盤改良

50〜150万円

調査結果で大きく変動

給排水引き込み

20〜60万円

前面道路の状況で変動

照明・カーテン

30〜80万円

契約外になりがち

外構工事

100〜300万円

駐車場・フェンス・植栽

現場経験談

以前、見積書に外構工事が含まれていないことに気づかず契約されたお客様が、引き渡し直前に追加200万円の請求を受けたケースがあります。営業マンによっては「外構は別契約なので後で考えましょう」と言いますが、資金計画の段階で必ず含めるべきです。



5-2: 必要な補助金と制度の活用法

2025年時点で利用できる主な制度は以下です。

制度名

最大補助額

対象条件

こどもエコすまい支援事業

最大100万円

子育て世帯・若者夫婦世帯

ZEH補助金

最大55万円

ZEH基準の省エネ性能

地方自治体住宅取得支援

10〜50万円

地域により条件異なる

プロ視点コメント

補助金は申請期限や予算枠が限られているため、契約前に申請可否を確認することが重要です。特にZEH補助金は人気が高く、年度途中で枠が埋まることもあります。



5-3: 無理のない資金計画の立て方

  • 月返済額=手取り月収の25%以内が理想

  • 頭金は総額の20%以上が望ましい

  • 予備資金を100万円以上確保


コメント

住宅営業時代、頭金ゼロ+ボーナス併用返済を組んだお客様の多くが5年以内に返済負担の重さを感じていました。突発的な修繕や家電買い替えにも対応できる余裕を必ず残しましょう。



6: 理想の家を実現するための優先順位

理想の家を実現するための優先順位

6-1: 家づくりの流れと重要なポイント

  1. 情報収集(1〜3か月)

  2. 資金計画(1〜2週間)

  3. 土地探し(2〜6か月)

  4. 間取り作成(1〜3か月)

  5. 契約・着工(約4〜6か月)


現場アドバイス

資金計画を後回しにすると、間取りや土地の選択肢が絞られます。必ず最初に予算上限を固めることが成功のカギです。



6-2: 希望条件を明確にするためのチェックリスト

  • 間取り(部屋数・広さ)

  • 耐震性能・断熱性能

  • 設備グレード

  • 駐車場台数・外構デザイン

  • 将来の増改築可能性


プロ視点コメント

条件は**「絶対条件」と「妥協可能条件」に分ける**こと。これにより打ち合わせがスムーズになり、予算超過も防げます。



6-3: 家にかける予算の目安と調整

例:手取り月収35万円の場合

  • 返済可能額:月8.5万円以内

  • 金利1%・35年ローンの場合:借入上限約2,800万円

  • 土地込みなら、建物予算は2,000〜2,200万円が目安


実体験談

予算を超えそうな場合、オプションを削るよりも仕様のランクを一段落とすほうが、仕上がりのバランスを崩さずに済みます。



7: 最新の住宅ローン情報と選び方

最新の住宅ローン情報と選び方

7-1: 住宅ローンの主要な種類と特徴(2025年版)

種類

特徴

金利目安(2025年8月)

全期間固定金利

金利変動なし・安心

1.4〜1.8%

変動金利

金利低いが変動リスク

0.3〜0.6%

固定期間選択型

5・10年固定後変動

固定期間1.0〜1.3%




7-2: 返済計画を立てるための注意点

  • 繰上げ返済の条件確認

  • 団体信用生命保険(団信)の種類確認

  • 将来の金利上昇リスクに備える

プロ視点コメント

2025年は金利上昇局面に入っているため、固定金利の検討比率が増加しています。変動金利を選ぶ場合は、返済額が上昇しても生活に支障がないか試算を必ず行ってください。



7-3: お金がないのにどう家を建てるか?

  • 親族からの贈与(非課税枠活用)

  • 補助金・自治体助成の最大活用

  • 土地条件の見直し(旗竿地など)


コメント

私がサポートしたD様は、旗竿地+地元工務店活用+ZEH補助金で総額を450万円削減できました。「条件を緩める」ことが意外と最大の節約ポイントになります。



まとめ

  • 家の総額は全国平均だけでは判断不可。条件別シミュレーションが必要。

  • 契約前に全費用を洗い出し、余裕ある資金計画を立てることが成功のカギ。

  • 実際の現場では、想定外の費用が200〜400万円追加されることが多い。

  • 住宅ローンは金利と返済計画の両面から選択し、将来の変化に備える。


プロ最終コメント

「家いくらで建つ?」という質問の答えは、お客様ごとに異なります。重要なのは、数字を現実に落とし込み、生活の質を落とさずに返済可能な計画を作ることです。これができれば、家づくりは不安から期待に変わります。

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