住宅ローン以外にかかる費用とは?入居前後で必要な支出を徹底解説
- 見積もりバンク担当者

- 8月15日
- 読了時間: 16分
更新日:10月2日
更新日:2025年10月02日
「住宅ローン以外にかかる費用とは?入居前後で必要な支出を徹底解説」では、住宅購入時に必ず発生する諸費用や税金、仲介手数料、火災保険料から、入居後の固定資産税や修繕積立金、光熱費までを詳しく解説。
一戸建てとマンションの違いや、頭金・保証料・諸費用ローンの注意点、さらにケース別シミュレーションを通じて「総費用の実態」をわかりやすくまとめました。これから住宅購入を検討する方にとって、賢く資金計画を立てるための必読ガイドです。
目次
1-1. 住宅購入時に必要な諸費用の全貌
1-2. 住宅ローン以外に用意する現金の目安
1-3. 一戸建てやマンションの購入に関連する費用
2-1. 不動産取得税や登録免許税の基本解説
2-2. 印紙税と仲介手数料についての注意点
2-3. 購入後に必要な修繕積立金や管理費の考え方
4-1. ローン以外にかかるお金の種類
4-2. 頭金や保証料の影響
4-3. 他の負担金との関係性
5-1. 住宅購入シミュレーションの重要性
5-2. ケース別費用のチェックポイント
5-3. 購入前後のコストに関するトラッキング
6-1. 必要な知識と計画の重要性
6-2. 未来の支出を見越した資金計画法

1. 住宅ローン以外にかかる費用とは?
「マイホーム購入=住宅ローンを組むこと」と考える人は多いですが、実際には住宅ローン以外にも多くの現金支出が発生します。購入時には「諸費用」、入居前後には「税金・保険・維持費」などがあり、これらを正しく理解していないと想定外の出費=資金ショートにつながりかねません。
ここではまず、「住宅ローン以外に必要な費用」を体系的に整理します。
1-1. 住宅購入時に必要な諸費用の全貌
住宅購入にかかる諸費用は、物件価格の7〜10%程度が目安です。例えば4,000万円の住宅を購入する場合、約300〜400万円の現金を別途準備する必要があります。
✅ 主な諸費用一覧
費用の種類 | 内容 | 金額目安 |
不動産取得税 | 購入後に一度だけ課税 | 数十万円(物件価格・面積による) |
登録免許税 | 所有権保存登記や移転登記に必要 | 物件価格の0.4%など |
司法書士報酬 | 登記手続きを依頼する費用 | 5〜15万円 |
印紙税 | 売買契約書やローン契約書に必要 | 数千円〜数万円 |
仲介手数料 | 不動産会社に支払う報酬 | 物件価格の3%+6万円+消費税 |
火災保険・地震保険 | 融資実行前に加入必須 | 10〜50万円(期間・補償内容による) |
引越し費用 | 入居前に必要 | 10〜30万円(距離・荷物量による) |
👉 これらを含めると「頭金以外にも300万円前後の現金」が必要になるケースが多いです。
💬 プロのアドバイス
「物件価格だけでローン審査を通す」のではなく、必ず「諸費用も含めた資金計画」を立てましょう。
\➡ 関連記事:住宅にかかる諸費用の全貌|本体価格以外で必要な費用を徹底解説
1-2. 住宅ローン以外に用意する現金の目安
✅ 必要資金の考え方
頭金:物件価格の20%が理想(ただし最近は1割やゼロ頭金も増加傾向)
諸費用:物件価格の7〜10%
家具・家電・引越費用:50〜150万円
例)4,000万円の一戸建てを購入する場合
頭金:400〜800万円
諸費用:300〜400万円
家具・家電・引越:100万円→ 合計 800〜1,300万円の現金が必要になる計算です。
Q&A
Q. 頭金はゼロでも購入できる?
→ 可能。ただし借入額が増えるため、月々の返済負担率や金利総額は上昇します。Q. 諸費用ローンは利用できる?
→ 一部銀行では可能ですが、住宅ローンより金利が高い場合が多いため要注意。💬 実体験談
「頭金を少なく抑えて購入したが、引渡し後に家具・家電の買い替えやカーテン費用で100万円以上必要になり、貯金を大きく取り崩した」という声もよく聞きます。
\➡ 関連記事:住宅購入の自己資金はどのくらい必要?平均額を徹底解説
1-3. 一戸建てやマンションの購入に関連する費用
住宅ローン以外にかかる費用は、一戸建てとマンションで性質が異なる点も重要です。
✅ 一戸建ての場合
地盤調査・地盤改良費:30〜150万円(地盤による)
外構工事費:100〜300万円(駐車場・フェンス・庭)
固定資産税:土地+建物に課税されるため負担が大きい
✅ マンションの場合
管理費・修繕積立金:毎月2〜3万円
駐車場代:月5,000〜30,000円(地域による)
管理組合加入費:数千円〜数万円
👉 一戸建ては「初期費用が高い」、マンションは「ランニングコストが高い」という傾向があります。
💬 プロのアドバイス
「買える価格」と「持ち続けられる価格」は違います。購入検討時には、購入直後だけでなく5年後・10年後の負担を必ずシミュレーションしてください。
第1章まとめ
住宅購入には「住宅ローン以外にかかる費用」が多数存在する
諸費用だけで物件価格の7〜10%、家具家電や引越し費用も必要
一戸建ては初期費用が大きく、マンションはランニングコストが継続的に発生する
契約前に総費用を整理し、「現金でいくら必要か」を明確にすることが失敗回避のカギ
2. 入居前に知っておくべき支出
住宅ローンを組んで物件を購入した後も、入居前に必ず必要になる費用があります。これらは意外と見落とされがちですが、支払いタイミングが契約直後や引渡し前後に集中するため、準備不足だと資金繰りに大きな影響を与えます。

2-1. 不動産取得税や登録免許税の基本解説
✅ 不動産取得税
不動産を購入したときに都道府県に納める税金
計算式:固定資産税評価額 × 3%(住宅の場合)
購入後半年〜1年で納税通知書が届くのが一般的
新築・中古住宅ともに軽減措置あり
例)固定資産税評価額 2,000万円の場合→ 2,000万円 × 3% = 60万円(軽減後は20万円前後になることも)
✅ 登録免許税
所有権保存登記、移転登記、抵当権設定登記にかかる国税
保存登記:固定資産税評価額 × 0.15%
移転登記:固定資産税評価額 × 0.3%
抵当権設定登記も別途必要(借入金額の0.4%)
💬 プロのアドバイス
「不動産取得税」は購入直後に払うのではなく数か月後に請求されるため、忘れやすい代表的な支出です。
2-2. 印紙税と仲介手数料についての注意点
✅ 印紙税
契約書やローン契約書に貼付する収入印紙の税金
売買契約書:物件価格に応じて1万円〜6万円程度
ローン契約書:2万円前後が多い
👉 書類が2通必要になると、その分印紙も倍額必要になるので注意。
✅ 仲介手数料
不動産会社に支払う成功報酬
計算式:物件価格の 3%+6万円+消費税
例)3,000万円の物件 → 105.6万円(税込)
支払いは契約時と引渡し時に分割されるケースが多い
💬 プロのアドバイス
仲介手数料は「上限」が法律で決まっています。値引き交渉は難しいものの、分割払いやキャンペーンで割引される場合もあるので事前確認を。
2-3. 購入後に必要な修繕積立金や管理費の考え方
✅ マンションの場合
管理費:共用部分の維持(エントランス清掃、エレベーター保守など)
修繕積立金:将来の大規模修繕のための積立金
平均相場:管理費+修繕積立金で 月2〜3万円
👉 新築時は低めに設定され、10〜15年後に大幅値上げされるのが一般的。
✅ 一戸建ての場合
管理費は不要だが、自分で修繕費を積立てる必要がある
屋根・外壁塗装は10〜15年ごとに100〜200万円
設備交換費用(給湯器・キッチン・浴室)も20年スパンで発生
Q&A
Q. 修繕積立金はどれくらい貯めるべき?
→ 一般的に「建物価格の1〜2割程度を30年で準備」が目安。💬 プロのアドバイス
マンション・一戸建てのどちらでも「住み始めてからの修繕費用」を軽視すると家計が破綻しやすいです。ローン返済とは別に、毎月一定額を積み立てる習慣をつけましょう。
第2章まとめ
不動産取得税・登録免許税は忘れやすいが確実に発生する支出
印紙税・仲介手数料は契約時点で必要な現金支出
マンションは管理費・修繕積立金、一戸建ては自己積立が必須
入居前後の資金は「購入費用+税金+管理・修繕コスト」で考えることが重要
3. 住宅購入後のランニングコスト
入居後は「住宅ローン返済」だけでなく、維持管理のための継続的な費用=ランニングコストが発生します。これを軽視すると、返済はできても生活が圧迫され「住宅破綻」に直結するリスクがあります。

3-1. 毎月の支払いに関する平均的な金額
✅ 一戸建てのケース
光熱費(電気・ガス・水道):月2〜3万円
通信費(ネット・携帯):月1〜2万円
修繕積立(自己積立):月2〜3万円(将来の外壁塗装・設備交換用)
固定資産税(年額を12分割換算):月1〜2万円
👉 合計すると住宅ローン以外で毎月6〜10万円は想定する必要あり。
✅ マンションのケース
管理費:月1〜2万円
修繕積立金:月1〜2万円(将来は3〜4万円に増額も)
駐車場代:月5,000〜30,000円
光熱費・通信費:月3〜5万円
👉 住宅ローンとは別に毎月7〜12万円の支出が発生することが多いです。
💬 プロのアドバイス
購入前に「住宅ローン返済+ランニングコスト=月の総住宅支出」として試算しておくことが必須です。
\➡ 関連記事:一軒家光熱費、平均よりも驚くべき実態とは?
3-2. 固定資産税と都市計画税の理解
✅ 固定資産税
毎年1月1日時点の所有者に課税
固定資産税評価額 × 1.4%(標準税率)
戸建・マンションともに毎年かかる
✅ 都市計画税
市街化区域内の不動産に課税
固定資産税評価額 × 0.3%(上限)
👉 例:評価額2,500万円の一戸建ての場合
固定資産税:35万円
都市計画税:7.5万円
→ 年間 約42.5万円(毎月約3.5万円換算)
💬 実体験談
「購入直後は住宅ローンで精一杯で、固定資産税の納付通知書が届いて慌てた」という声は非常に多いです。初年度から納税資金を積立てておく習慣を持ちましょう。
3-3. 光熱費やメンテナンス費用の把握方法
✅ 光熱費
オール電化住宅:月1.5〜2.5万円
ガス+電気併用:月2〜3万円
太陽光発電・蓄電池導入:売電収入と相殺できるケースも
✅ メンテナンス費用
屋根・外壁塗装:10〜15年ごとに100〜200万円
給湯器交換:10〜15年ごとに20〜40万円
水回り設備交換(キッチン・浴室):20〜30年で200〜400万円
✅ チェックリスト(見落としがちな維持費)
□ 浄化槽・下水道使用料
□ シロアリ防除(5〜10年ごとに10〜20万円)
□ 火災保険・地震保険の更新(10年で20〜40万円)
□ 駐車場や庭の手入れ
💬 プロのアドバイス
「月々の光熱費+将来の修繕費」を家計簿に別枠で記録しておくと、無理のない維持管理が可能になります。
\➡ 関連記事:住宅メンテナンス費用を抑えるための賢い選び方
第3章まとめ
一戸建ては自己積立、マンションは管理費・修繕積立で毎月数万円の負担が必須
固定資産税・都市計画税は毎年発生し、年40万円規模になることもある
光熱費やメンテナンス費用も加えると、住宅ローン以外のランニングコストは月6〜12万円が目安
長期的に見て「持ち続けられる家」かどうかを必ず検討すべき
4. 住宅ローン以外のローンとその支払計画
マイホーム購入時、多くの人が意識するのは「住宅ローン」ですが、実際にはそれ以外にも付随するローンや費用負担が発生します。これを正しく把握しないと「ローンは通ったのに支払いが苦しい」という状況になりかねません。

4-1. ローン以外にかかるお金の種類
住宅ローン以外で代表的なローン・費用は以下のとおりです。
✅ 代表的な費用
諸費用ローン→ 登記費用・火災保険料・仲介手数料などをローンで借り入れるケース→ 金利が住宅ローンより高めに設定されることが多い
リフォームローン→ 中古住宅購入後にリフォームを行う場合に利用→ 金利は2〜4%程度で、住宅ローンより高い
オートローンや教育ローン→ 住宅購入と同時に既存の借入れがある場合、返済負担率に影響
👉 特に「諸費用ローン」は安易に利用すると、総返済額が増加し家計を圧迫する要因になります。
💬 プロのアドバイス
諸費用や引越し費用はできる限り現金で用意することを推奨します。
4-2. 頭金や保証料の影響
✅ 頭金
頭金ゼロでも住宅購入は可能だが、借入額が増加する
返済負担率(年収に占める返済額の割合)が高まりやすい
金利優遇を受けにくい金融機関もある
👉 頭金を2割以上入れると「金利優遇」「保証料減額」のメリットがあるケースが多い。
✅ 保証料
住宅ローン契約時、保証会社に支払う費用
一括前払い(借入額の2%程度)または金利上乗せで対応
例:3,000万円借入 → 保証料60万円前後
👉 保証料を「金利上乗せ」にすると初期費用は減るが、長期的には支払額が大きくなる。
💬 実体験談
「頭金を少なくした分、保証料と金利上乗せがかかり、総返済額が数百万円増えた」というケースも珍しくありません。
4-3. 他の負担金との関係性
住宅ローン以外の負担金が「二重支払い」となって家計を圧迫することがあります。
✅ よくあるケース
自動車ローン:月3〜5万円
教育ローン(大学費用):月2〜4万円
クレジットカードのリボ払い:月数万円
👉 住宅ローンと合わせると、返済比率が年収の40%を超えるリスクも。
Q&A
Q. 車のローンを残したまま住宅ローンを組める?
→ 可能。ただし借入可能額が減少し、希望金額を借りられないこともある。Q. 教育費との両立はどう考えるべき?
→ 高校・大学進学の時期に住宅ローンが重なると家計が破綻しやすいため、購入前にライフプラン表を作ることが必須。💬 プロのアドバイス
「住宅ローン以外のローンを含めたトータル返済額」を確認し、返済比率25%以内を目安にすると無理のない支払計画になります。
第4章まとめ
住宅ローン以外にも「諸費用ローン」「リフォームローン」などが存在する
頭金を多めに準備することで金利優遇や保証料軽減のメリットがある
他のローンと合わせた返済比率を必ず計算し、年収の25%以内に抑えることが理想
5. シミュレーションで分かる総費用
ここまで「住宅ローン以外にかかる費用」を具体的に整理してきましたが、実際にどのくらいの資金が必要なのかは、シミュレーションしてみるのが一番分かりやすいです。ここではモデルケースを使って、購入前後の総費用を可視化していきます。

5-1. 住宅購入シミュレーションの重要性
✅ なぜシミュレーションが必要か
契約時は「住宅ローンの返済額」しか注目されない傾向がある
実際には「諸費用+税金+維持費+将来の修繕費」まで含めて計算しないと、家計が破綻するリスクがある
金融機関の審査は「住宅ローン返済比率」しか見ないため、実生活に必要な総支出は自己責任で確認する必要がある
👉 つまり、金融機関が貸してくれる額=買える額ではないのです。
💬 プロのアドバイス
必ず「購入直後」「5年後」「10年後」の支出を3段階で想定しておきましょう。
5-2. ケース別費用のチェックポイント
✅ ケース1:4,000万円の一戸建てを購入する場合
頭金:400万円
諸費用:300万円
引越し・家具家電:100万円
固定資産税・都市計画税:年間40万円
外構工事:150万円
👉 初年度合計:950万円+住宅ローン
✅ ケース2:3,500万円の新築マンションを購入する場合
頭金:350万円
諸費用:250万円
修繕積立金・管理費:月25,000円
駐車場代:月15,000円
固定資産税・都市計画税:年間30万円
👉 初年度合計:600万円+住宅ローン+月約4万円のランニングコスト
✅ ケース3:中古住宅+リフォーム(2,800万円+500万円)
頭金:300万円
諸費用:200万円
リフォーム費用:500万円(ローン利用時は金利高め)
固定資産税:年間25万円
将来の修繕費を多めに見積もる必要あり
👉 初年度合計:1,000万円近い現金+ローン2本の返済
💬 ポイント
一戸建ては「初期費用が重い」
マンションは「ランニングコストが積み重なる」
中古+リフォームは「現金+ローンの二重負担」がネック
5-3. 購入前後のコストに関するトラッキング
✅ トラッキングのコツ
エクセルや家計簿アプリで管理→ 初期費用・諸費用・家具家電・引越費用を一覧化
年間コスト表を作成→ 固定資産税・保険料・修繕費などを年単位で見積もる
ライフイベントと照らし合わせる→ 教育費・車の買い替え・老後資金と並行して資金計画を確認
✅ チェックリスト(購入前後に確認すべき支出)
□ 頭金・諸費用を現金で用意できるか
□ 固定資産税や都市計画税の納税スケジュールを理解しているか
□ 光熱費・管理費・修繕積立金を含めた毎月支出を試算したか
□ 将来の修繕費・リフォーム費を長期計画に組み込んだか
□ 教育費・老後資金と両立できるか
💬 プロのアドバイス
購入時点では「払える」かどうかだけで判断しがちですが、本当に重要なのは「払い続けられるかどうか」です。
第5章まとめ
住宅ローン以外の費用は「シミュレーション」で初めて全体像が見える
一戸建て・マンション・中古+リフォームでコスト構造が異なる
トラッキング管理を徹底すれば、想定外の出費を未然に防げる
6. まとめ:賢い住宅購入を実現するために
ここまで、住宅購入時に「住宅ローン以外にかかる費用」を総合的に解説してきました。諸費用や税金、管理費や修繕積立金、光熱費やメンテナンス、さらには頭金や保証料まで含めると、住宅ローンの返済額以上に多くの現金支出が発生することが理解できたと思います。
住宅購入は「契約して終わり」ではなく、「払い続けられる仕組みを作ること」が最も重要です。

6-1. 必要な知識と計画の重要性
✅ 知識がないと起こりやすい失敗
諸費用の存在を知らず、直前に数百万円の現金が不足する
固定資産税や都市計画税を忘れて、1年目から納税トラブルになる
管理費や修繕積立金の将来値上げを考慮せず、生活が圧迫される
設備交換やリフォーム費用を軽視し、貯蓄を一気に取り崩す
✅ 計画で防げること
頭金・諸費用・家具家電・引越し費用を含めた「初期費用シミュレーション」
税金・保険料・光熱費・修繕費を含めた「年間ランニングコスト表」
教育費・老後資金と合わせた「ライフプランシート」
💬 プロのアドバイス
「買える金額」と「持ち続けられる金額」は別物です。契約前に支出の全体像を把握することこそ、最大のリスク回避策です。
6-2. 未来の支出を見越した資金計画法
住宅は長期にわたって維持する資産です。未来の支出を予測することが、賢い住宅購入の鍵になります。
✅ 長期的に備えるべき費用
10年後:外壁・屋根塗装(100〜200万円)
15年後:給湯器交換(20〜40万円)
20年後:キッチン・浴室リフォーム(200〜400万円)
30年後:大規模リフォームまたは建て替え検討
✅ 資金計画のポイント
住宅ローン返済額+維持費=総住宅コストとして考える
「積立専用口座」を作り、毎月一定額を自動で貯蓄
子どもの教育費・車の買い替え・老後資金と同時進行で資金管理
✅ チェックリスト(未来予算を立てるために)
□ 住宅ローン以外の諸費用をシミュレーションしたか
□ ランニングコスト(管理費・光熱費・修繕費)を試算したか
□ 10年・20年・30年後のメンテナンス予算を積立てているか
□ 教育資金や老後資金と両立できるか
□ 「最初に買える家」ではなく「ずっと維持できる家」かを検討したか
💬 専門家コメント
住宅購入は「夢のマイホーム」を実現する大きな一歩ですが、同時に長期的な支払い責任を背負うことを意味します。住宅ローン以外にかかる費用を把握し、ライフプラン全体の中で資金計画を立てることで、無理なく安心して暮らし続けられる住まいが手に入ります。
\➡ 関連記事:注文住宅の資金計画書、見落としがちな注意点とは?
本記事の総まとめ
住宅購入には「住宅ローン以外にかかる費用」が数多く存在する
諸費用は物件価格の7〜10%、家具家電や引越し費用も現金で必要
入居後は管理費・修繕積立金・固定資産税・光熱費などランニングコストが発生
頭金や保証料、諸費用ローンなども含めて総合的に試算すべき
シミュレーションとトラッキング管理で「持ち続けられる家」かを判断することが大切
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