1戸建て新築購入ガイド:失敗しないための5つのポイント
- 将士 飴本
- 8月19日
- 読了時間: 19分
✅ 目次
1-1: 1戸建て・新築一戸建ての意味と読み方を解説
1-2: 新築と建売住宅、中古戸建ての違いとは
1-3: エリア選び・都道府県や市町村ごとのポイント
2-1: 新築一戸建ての価格相場・費用内訳(東京・川崎市・沖縄県など)
2-2: 『新築一戸建て1000万』は現実的?安い物件の注意点
2-3: 費用を抑えるためのポイントと落とし穴
3-1: 面積・土地・間取り・建物:希望条件の決め方
3-2: 人気エリア・沿線・駅徒歩・学校(小学校・中学校)との関係
3-3: 暮らしやすさと便利さを左右する周辺環境
4-1: 建売と分譲の違いと『こんな建売住宅は買うな』の理由
4-2: 建物・住宅の品質チェックポイント
4-3: 過去のトラブル事例と対策
5-1: SUUMO・LIFULL・HOME’Sなど不動産ポータルの活用術
5-2: 新着物件・登録・保存機能を活かすコツ
5-3: 不動産会社の選び方・現地見学時のチェックリスト
6-1: 売買契約・住宅ローンの流れとポイント
6-2: 入居準備・引っ越し・新生活のスタートガイド
6-3: アフターサービス・保証・質問・相談の方法
7-1: 本記事の総括ポイント
7-2: これから住宅購入を検討する読者へのアドバイス
7-3: 読者へのメッセージ

1: 1戸建て新築購入の基礎知識|はじめての住まい探しを成功させるために
1-1: 1戸建て・新築一戸建ての意味と読み方を解説
「1戸建て(いっこだて)」とは、1世帯のために独立して建てられた住宅を指します。一般的には「一戸建て」と表記されることが多く、不動産業界では「戸建て住宅」とも呼ばれます。
一方で「新築一戸建て」とは、建築後1年未満で、かつ未入居の物件を意味します(宅地建物取引業法による定義)。たとえば、完成して半年以内で誰も住んでいなければ「新築」、完成後に1年以上経っていれば「未入居でも中古扱い」となります。
👉 豆知識
「築浅物件」と「新築」は混同されがちですが、築浅は「築3〜5年以内程度の中古」を指し、不動産広告では「新築」とは区別されます。
\➡ 関連記事:住宅一戸建て購入のコツ:失敗しないための7つのポイント
1-2: 新築と建売住宅、中古戸建ての違いとは
マイホームを検討する際、多くの人が悩むのが 「新築」「建売」「中古」どれを選ぶか です。それぞれにメリット・デメリットがあり、家族構成やライフスタイルにより向き不向きがあります。
新築一戸建て(注文住宅含む)
メリット:自由設計が可能、最新の省エネ性能や耐震基準
デメリット:費用が高額、完成まで時間がかかる
建売住宅
メリット:完成済みで内覧できる、価格が比較的安い
デメリット:間取りの自由度が低い、仕様が平均的
中古一戸建て
メリット:価格が安い、立地条件の選択肢が多い
デメリット:耐震・断熱性能が劣る場合あり、リフォーム費用が必要
比較表|新築・建売・中古の特徴
項目 | 新築一戸建て | 建売住宅 | 中古戸建て |
費用 | 高い | 中程度 | 安い |
自由度 | 高い | 低い | リフォームで調整可能 |
入居までの期間 | 長い(半年〜1年) | 短い(即入居可) | 短い |
性能 | 最新基準 | 標準的 | 旧基準の可能性 |
👉 プロ視点アドバイス
「コストを抑えたいから中古」と考える方も多いですが、耐震補強や断熱リフォームを含めると新築並みに費用がかかることもあります。トータルコストで比較することが大切です。
\➡ 関連記事:戸建て中古を買う前に知っておくべき重要ポイント
1-3: エリア選び・都道府県や市町村ごとのポイント
新築一戸建ての購入で最も重要なのが「立地」です。同じ価格帯でもエリアによって資産価値や住み心地が大きく異なります。
都心部(例:東京都心、川崎市)
価格相場が高い
駅近・学校近くはさらに割高
将来的な資産価値は安定
郊外(例:埼玉県、千葉県、兵庫県明石市)
広い土地が確保できる
駐車場・庭付きが標準的
通勤・通学時間が長くなりやすい
地方都市・地方エリア(例:沖縄県、福井県)
相場が安い
移住・二拠点生活ニーズが増加
車必須の生活スタイル
エリア選びのチェックリスト
✅ 学区(小学校・中学校)までの距離
✅ 駅徒歩分数・バス路線の有無
✅ スーパー・病院など生活インフラの利便性
✅ 将来的な再開発や地価動向
👉 実体験エピソード
私が担当したあるお客様は「都心から1時間の郊外」を選びましたが、子どもの進学を機に「駅近」の利便性を重視すべきだったと後悔。土地価格だけでなく、ライフステージの変化も想定することが重要です。
2: 1戸建て新築の購入相場と費用のリアル|都市別・全国比較

2-1: 新築一戸建ての価格相場・費用内訳(例:東京・川崎市・沖縄県など)
2025年時点の国土交通省や不動産流通経済研究所のデータをもとにすると、新築一戸建ての平均価格は全国で約3,700万円前後です。ただし都市ごとに大きな差があり、特に首都圏と地方では2倍以上の開きがあります。
都市別新築一戸建ての価格相場(2025年推計)
地域 | 平均価格(新築一戸建て) | 特徴 |
東京都23区 | 約6,000万〜7,500万円 | 土地代が高く、30坪以下が多い |
神奈川県川崎市 | 約5,000万〜6,200万円 | 都心アクセス良好、子育て世帯に人気 |
愛知県名古屋市 | 約4,000万〜4,800万円 | 駐車場2台標準、郊外は庭付き |
大阪府吹田市 | 約4,200万〜5,000万円 | 北摂エリアは教育環境が人気 |
福岡県福岡市 | 約3,200万〜4,000万円 | 九州トップの需要エリア |
沖縄県那覇市 | 約2,600万〜3,200万円 | 本土に比べ安いが台風対策コストあり |
地方都市(福井・鳥取など) | 約2,000万〜2,800万円 | 土地は広いが車必須の生活 |
費用内訳(全国平均モデルケース)
土地代:1,200万〜2,000万円
建物本体価格:2,000万〜2,800万円
諸費用(登記、火災保険、ローン手数料など):200万〜400万円
👉 プロ視点アドバイス
相場データだけでなく「土地代 vs 建物代」のバランスを把握することが大切です。都市部では土地代が7割を占めることもあり、「建物は妥協しても立地で資産価値を守る」という考え方も有効です。
\➡ 関連記事:全国の家相場を徹底比較!住宅購入の新常識
2-2: 『新築一戸建て1000万』は現実的?安い物件の注意点
ネットや広告でよく見る「新築一戸建て 1000万円台」というキャッチコピー。果たして本当に可能なのでしょうか?
実際にある「1000万円台の新築」
郊外や地方都市(例:栃木県・茨城県の一部エリア)
建物本体価格のみ(地盤改良・外構・諸費用は別)
延床面積25坪程度のコンパクト住宅
注意すべき落とし穴
外構工事やカーテン・照明が別途で数百万円かかる
安価な建材を使用 → 将来的に修繕費が高くなる
耐震・断熱性能が最低基準ギリギリ
保証やアフターサービスが簡易的
比較表|1000万新築と標準新築の違い
項目 | 1000万円台新築 | 標準的な新築(3000万円台) |
建材 | 最低ランク | 中級〜高耐久 |
間取り | 2LDK〜3LDK | 3LDK〜4LDK |
保証 | 10年保証のみ | 延長保証・定期点検あり |
追加費用 | 高額になりやすい | 比較的透明 |
👉 プロ視点コメント
「1000万円で新築」は実現可能ですが、付帯工事・設備費用を含めると結局2500万以上になるケースがほとんどです。広告に惑わされず、総額で比較してください。
\➡ 関連記事:工務店とハウスメーカーの価格差は本当に1,000万円?
2-3: 費用を抑えるためのポイントと落とし穴
新築一戸建ては人生最大の買い物。少しでも費用を抑えたいと考えるのは当然ですが、安易にコストカットすると欠陥や追加費用のリスクがあります。
費用を抑えるコツ
土地と建物のバランスを最適化→ 駅徒歩5分より徒歩15分で1,000万安いケースも
建材・設備のグレード調整→ システムキッチンやユニットバスのグレード差で数百万変動
住宅ローン控除・補助金を活用→ 住宅ローン減税(2025年は最大400万円控除)→ ZEH補助金や地方自治体の子育て支援
落とし穴
「坪単価表示」に惑わされる(外構や諸費用が含まれないことが多い)
安さを優先すると修繕コストが高くなる
契約後の追加費用が予算を大幅に超えるケースあり
👉 実体験エピソード
ある施主は「坪単価40万円」という広告に惹かれて契約。しかし外構工事やオプションを入れると総額3,200万円に。「見積もりに含まれる範囲」を確認することが最重要です。
3: 物件選びの条件・こだわりの整理

3-1: 面積・土地・間取り・建物:希望条件の決め方
新築一戸建て購入で最初に考えるべきは、「どのくらいの広さが必要か」 という点です。土地・延床面積・間取りのバランスを整理することで、無理のない資金計画が可能になります。
延床面積の目安(家族構成別)
2人暮らし:70〜90㎡(約21〜27坪)
3〜4人家族:100〜120㎡(約30〜36坪)
5人以上の大家族:130㎡以上(約40坪〜)
土地面積の目安
都心部:20〜30坪前後(コンパクト住宅)
郊外:40〜60坪(庭付き+駐車2台可が一般的)
地方:70坪以上(家庭菜園や広い駐車場も可能)
間取りの考え方
3LDK → ファミリー層の標準
4LDK以上 → 子ども部屋・書斎・来客対応も可能
将来のライフステージを想定(二世帯化・テレワーク部屋など)
👉 プロ視点アドバイス
「大は小を兼ねる」と考えて広さを優先する方もいますが、光熱費や固定資産税が高くなるデメリットもあります。家族の人数+将来の暮らし方を軸に検討すると無駄がありません。
\➡ 関連記事:失敗しない間取りの決め方!ポイントを徹底解説
3-2: 人気エリア・沿線・駅徒歩・学校(小学校・中学校)との関係
立地条件は「資産価値」と「生活の快適さ」を大きく左右します。特に 交通アクセスと学区 は重要ポイントです。
人気エリアの条件
駅徒歩10分以内
スーパー・病院が徒歩圏内
小中学校が近い
犯罪発生率が低いエリア
学区の影響
人気学区は土地価格が相場より1〜2割高くなる傾向
「通学距離が近い=安全性が高い」ため子育て世帯には必須条件
将来の資産価値にも直結
沿線ごとの特徴(首都圏例)
東急田園都市線 → 教育環境が良く、人気が高いが高額
JR中央線 → 通勤利便性が高く、資産価値も安定
西武線・京成線 → 相場は抑えめ、郊外型ファミリー向け
👉 実体験エピソード
「駅徒歩20分だけど価格が安い」と購入した方が、子どもの進学で「毎日通学が大変」と後悔した事例があります。駅距離は価格だけでなく生活利便性・通学環境で判断することが重要です。
3-3: 暮らしやすさと便利さを左右する周辺環境
建物の良し悪しだけでなく、周辺環境が日々の暮らしや資産価値を決めるといっても過言ではありません。
周辺環境チェックリスト
✅ スーパー・コンビニまでの距離
✅ 病院・クリニック・薬局の有無
✅ 公園・子どもの遊び場があるか
✅ 道路の交通量・騒音・治安
✅ 再開発や将来の都市計画(地価上昇要因になる)
落とし穴
「新築分譲地はきれいだが周辺に生活施設が少ない」
「夜は暗く人通りが少ない」
「朝夕の交通渋滞がひどい」
👉 プロ視点コメン
ト私の経験では、価格よりも生活利便性を優先した施主の満足度が高い傾向があります。購入後に「買い物や通院が不便」と感じると、資産価値以前に生活の質が下がってしまうため注意が必要です。
\➡ 関連記事:失敗しない!土地探しの5つのポイントとは?
4: こんな建売住宅は買うな!失敗しやすい物件の見抜き方

4-1: 建売と分譲の違いと『こんな建売住宅は買うな』の理由
まず混同されやすいのが「建売住宅」と「分譲住宅」の違いです。
用語の整理
建売住宅:土地と建物をセットで販売する住宅。完成済み or 建築中の状態で販売。
分譲住宅:複数区画をまとめて開発し、同じ仕様の建物を建てて販売する形態。建売の一種だが、分譲地全体で統一感がある。
『こんな建売住宅は要注意!』
相場より極端に安い→ 材料費や人件費を削減している可能性大。
仕様書が不明確→ 「標準仕様」だけで詳細がない。
立地が悪いのに“好条件”を強調→ 駅徒歩10分表記でも「バス+徒歩」の場合あり。
完成後1年以上売れ残り→ 周辺環境や建物に問題があるケース。
👉 プロ視点コメント
私は現場営業時代に「価格に惹かれて即決」されたお客様が、入居後に雨漏りや断熱不良で後悔されたケースを何度も見ました。安さだけで選ぶのは最も危険な判断です。
\➡ 関連記事:注文住宅と建売住宅、どっちが本当にお得?
4-2: 建物・住宅の品質チェックポイント
購入前に自分でできる簡易チェック方法をまとめます。
外観・構造の確認
外壁:シーリングが均一に施工されているか
基礎:ひび割れやジャンカ(コンクリ不良)がないか
屋根:瓦やスレートのズレがないか
室内の確認
床の傾き:ビー玉や水平器で転がるかどうか
ドア・窓の開閉:スムーズか、歪みがないか
天井クロス:シミや浮きがないか
施工管理の確認
工事写真記録を見せてもらえるか
瑕疵担保責任保険の有無
インスペクション(住宅診断)の受け入れ可否
チェックリスト:内見時に見るべき10項目
✅ 基礎のひび割れ
✅ 外壁のシーリング処理
✅ 屋根の仕上げ
✅ 床の水平
✅ 建具の開閉
✅ 天井クロスのシミ
✅ 換気口の位置
✅ 配管・排水の勾配
✅ コンセント配置
✅ 給湯器・電気容量
👉 実体験エピソード
あるお客様が「基礎の小さなひび割れ」を見逃しました。数年後、地盤沈下が原因と判明し修繕費が300万円に。初期段階で気づいていれば無償補修が可能だったケースです。
\➡ 関連記事:欠陥住宅とは?知って得する事例と対策を徹底解説
4-3: 過去のトラブル事例と対策
実際に起きた「買ってはいけなかった建売住宅」の事例を紹介します。
事例1:雨漏りの多発
購入後2年で天井に雨シミ
調査の結果、屋根防水シートの施工ミス
施工会社は倒産 → 修繕費200万円を自己負担
事例2:断熱不足による光熱費増大
冬場に異常に寒く、結露でカビ発生
壁の断熱材が部分的に未施工
入居者は年間光熱費が20万円増加
事例3:地盤トラブル
建売購入後3年で基礎に大きなクラック
地盤改良工事をしていなかった
瑕疵担保責任を請求するも、書面で「別途工事」と明記されており泣き寝入り
👉 プロの総括
「建売住宅=悪い」ではありません。しかし、安さや立地だけで選ぶとリスクが大きいのは事実です。必ず契約前にインスペクションや工事記録の確認を行い、「隠れた欠陥」を見抜く目を養うことが欠かせません。
\➡ 関連記事:30坪のお家に必要な地盤改良費用とは?
5: 物件検索・情報収集の必勝法

5-1: SUUMO・LIFULL・HOMEなど不動産ポータルの活用術
インターネット検索は、新築一戸建てを探す第一歩。主要なポータルサイトにはそれぞれ強みがあります。
主な不動産ポータルと特徴
SUUMO(スーモ)→ 掲載物件数トップクラス。特集記事や間取り集も豊富。
LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)→ 条件検索が細かく設定できる。相場情報や土地検索も強い。
at home(アットホーム)→ 地元不動産会社の掲載が多く、地域密着型物件に強い。
Yahoo!不動産→ 大手デベロッパーの新築物件に強く、キャンペーンも豊富。
活用のコツ
物件をお気に入り登録して「価格変更通知」を受け取る
複数サイトを併用して、同じ物件を比較(掲載価格の差が出ることあり)
「未公開予定」や「先行販売情報」を見逃さない
👉 プロ視点アドバイス
私は営業時代、同じ物件を「Aサイトでは3,200万」「Bサイトでは3,280万」で掲載していた事例を何度も見ました。必ず複数サイトでクロスチェックしてください。
\➡ 関連記事:あなたの夢を叶えるための第一歩!注文住宅相談はここから
5-2: 新着物件・登録・保存機能を活かすコツ
良い物件は公開から数日で申込が入ることもあります。スピード感ある情報収集がカギです。
新着物件を逃さない方法
サイトで「新着メール通知」を設定する
朝と夜に1日2回はチェック(平日は夕方更新が多い)
LINEやアプリ通知を活用
保存・比較の工夫
条件に合う物件を保存 → 一覧表にして比較
価格・立地・間取りをエクセルにまとめて優先順位を可視化
家族で「希望条件シート」を共有し、判断基準を統一
比較チェックリスト例(保存版)
項目 | 物件A | 物件B | 物件C |
価格 | 3,200万 | 3,480万 | 3,100万 |
駅徒歩 | 12分 | 8分 | 20分 |
間取り | 4LDK | 3LDK | 4LDK |
駐車場 | 2台 | 1台 | 2台 |
学校距離 | 徒歩8分 | 徒歩12分 | 徒歩5分 |
👉 実体験エピソード
「気になる物件を見つけたが1週間放置 → すでに申込済み」というケースは非常に多いです。即日内見予約できる体制を整えておきましょう。
5-3: 不動産会社の選び方・現地見学時のチェックリスト
ポータルサイトだけでなく、実際に現地を見て確認することが欠陥回避や失敗防止に直結します。
不動産会社の選び方
大手(信頼性・情報量は豊富だが事務的対応になりやすい)
中小・地域密着型(柔軟対応や掘り出し物情報あり)
両者を併用して「公開情報+未公開情報」を得るのがベスト
現地見学時のチェックポイント
日当たり・風通し(午前と午後で違う)
前面道路の交通量・騒音
近隣住民の雰囲気(ゴミ出し状況や町内会掲示板で確認)
物件内部の施工状態(床傾き、クロスの隙間)
現地見学チェックリスト(保存版)
✅ 方位(南向きかどうか)
✅ 生活音(線路・幹線道路の近さ)
✅ 水回り(キッチン・浴室・トイレの配置と換気)
✅ 隣家との距離(プライバシー)
✅ 収納スペースの実用性
👉 プロ視点コメント
「ネットでは良く見えたが、現地に行ったら雰囲気が全然違った」という話はよくあります。特に近隣住民との距離感や生活環境は現地でしか分からない要素です。必ず足を運んで確かめましょう。
6: 入居前後にやるべきことと注意点

6-1: 売買契約・住宅ローンの流れとポイント
新築一戸建ての購入では、契約とローン手続きの流れを把握しておくことが非常に重要です。
契約までの流れ
物件選定 → 申込金(数万円〜10万円)を支払う
売買契約締結 → 手付金(物件価格の5〜10%)を支払う
住宅ローン事前審査 → 本審査
金銭消費貸借契約(ローン契約)
引き渡し・残代金支払い
契約時の注意点
契約書に「引渡し日」「違約金」「瑕疵担保責任」が明記されているか
手付金は「解約時の返金条件」を確認
契約後の仕様変更が可能かどうか
住宅ローンの基本
金利タイプ:固定金利/変動金利/ミックスローン
返済比率:年収の25〜30%以内が安心ライン
諸費用:保証料・事務手数料・火災保険料で100万円前後かかることも
👉 プロ視点コメント
営業時代の経験では「諸費用を見落とし、引渡し時に資金が足りなくなった」ケースが多いです。ローン以外の費用も資金計画に必ず含めましょう。
\➡ 関連記事:初めての注文住宅でも安心!住宅ローン手続きや流れ完全攻略法
6-2: 入居準備・引っ越し・新生活のスタートガイド
契約が終わっても、入居準備には多くのタスクがあります。
入居前にやること
火災保険・地震保険の契約
電気・ガス・水道の使用開始手続き
インターネット回線の工事予約
家具・家電の採寸・購入
引っ越し準備
引っ越し業者は複数社から見積もり比較
新居のカーテンサイズを事前採寸
不要家具・家電の処分を早めに
新生活スタート時の注意点
近隣住民への挨拶(菓子折り持参が一般的)
ゴミ出しルール・町内会の有無を確認
子どもの転校手続き(教育委員会・学校)
👉 実体験エピソード
あるお客様は「インターネット開通が1か月遅れ、在宅勤務に支障が出た」と後悔されていました。入居前にネット工事予約は忘れずに行いましょう。
\➡ 関連記事:新築引越しやる事ガイド!手続きから掃除までの完全リスト
6-3: アフターサービス・保証・質問・相談の方法
入居後も安心して暮らすためには、保証とアフターサービスの内容確認が必須です。
保証制度の基本
住宅瑕疵担保履行法による10年保証(構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分)
設備保証は1〜2年が多い
住宅メーカーによっては「最長30年保証プラン」も存在
アフターサービス
定期点検(6か月・1年・2年・5年・10年)
補修対応の範囲(クロスの隙間・床鳴りなど)
問い合わせ窓口の対応スピード
トラブル対応の相談先
施工会社のアフター窓口
消費生活センター
住宅紛争処理支援センター(ADR)
建築士や弁護士
👉 プロ視点コメント
「保証があるから安心」と思いきや、保証対象外のトラブルで数十万円の出費になるケースは珍しくありません。契約前に「保証範囲」を細かく確認し、書面で残しておきましょう。
\➡ 関連記事:アフターメンテナンス完全ガイド:あなたの住まいを守る秘訣
7: まとめ|1戸建て新築購入で失敗しないために心得ておきたいこと

7-1: 本記事の総括ポイント
新築一戸建ての購入は、多くの人にとって「人生で最も大きな買い物」です。これまでの章を振り返ると、成功のカギは次のポイントに集約されます。
基礎知識の理解
「1戸建て」と「新築」の正しい定義を理解する
新築・建売・中古の違いを把握する
相場と費用の現実を知る
都市別相場を把握し、土地と建物のバランスを考える
「1000万新築」に隠れた落とし穴に注意
物件条件の整理
家族構成に応じた延床面積・間取りを選ぶ
エリア・学区・周辺環境を冷静に評価
失敗しやすい建売を避ける
安すぎる、仕様が曖昧、売れ残り物件は要注意
現地で施工品質をしっかりチェック
情報収集と比較の徹底
SUUMO・LIFULL・HOME’Sを駆使して比較
新着物件は即日内見、保存リストで可視化
入居までの流れを把握する
売買契約・住宅ローンの諸費用を忘れない
入居準備(保険・ネット回線・家具家電)は早めに
アフターサービスの範囲を確認
👉 プロ視点コメント
「価格の安さ」「営業トークの勢い」で決めてしまうと、後悔する確率が一気に高まります。冷静に条件を整理し、“自分と家族にとって最適な家”を選ぶ視点を持つことが最大の防御策です。
\➡ 関連記事:家を建てる時気をつけること10選!失敗しないための秘訣
7-2: これから住宅購入を検討する読者へのアドバイス
最後に、これから新築一戸建てを探す読者へ向けて具体的なアドバイスをお伝えします。
✅ まずは 予算と資金計画を明確化 する(無理のない返済額を設定)
✅ 立地・環境・学区 を最優先に検討(建物はリフォーム可能だが立地は変えられない)
✅ 気になる物件は 必ず現地を確認 し、施工状態や周辺環境を自分の目で見る
✅ インスペクションや専門家の意見 を取り入れて欠陥住宅を回避する
✅ 契約前に 保証・アフターサービスの範囲 を書面で確認する
7-3: 読者へのメッセージ
「新築一戸建て購入」は一生の中でも最も大きな決断です。住宅業界の内部を知る立場として強くお伝えしたいのは、“情報不足と確認不足が最大のリスク” だということです。
不動産会社や工務店の話を鵜呑みにせず、複数の選択肢を比較する
立地と建物のバランスを見極め、資産価値も意識する
契約前後で「疑問に思ったことは必ず書面で残す」
これらを実践すれば、「こんなはずじゃなかった」という後悔は大幅に減らせます。
✅ 参考文献・出典(2025年最新版)
各自治体公式サイト(住宅補助金・子育て支援制度最新情報)
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だからこそ、第三者の視点でチェックすることが大切です。
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