地震に強いハウスメーカー9社を比較|耐震等級3の落とし穴と、2025年法改正で変わったこと【2026年版】
更新日:2026年09月07日

「地震に強い家を建てたい」
家づくりで、この希望を挙げない人はほとんどいません。ただ、調べ始めると各社が独自の技術名を掲げていて、結局どこを見て比べればいいのか分からなくなるのが実際のところではないでしょうか。
この記事では、まず9社の構造と工法を一覧で比較します。そのうえで、同じ「耐震等級3」でも中身が違うこと、そして2025年4月の法改正で前提が変わったことまで解説します。
ハウスメーカーからも工務店からも紹介料を受け取らない、第三者の立場で書いています。
この記事の結論(先に3つだけ) |
目指すべきは耐震等級3。ただし「等級3相当」ではなく、取得したものを。
同じ等級3でも、計算方法によって中身が違います。 許容応力度計算かどうかを確認してください。
耐震等級3は工務店でも取れます。 「地震に強い=大手」とは限りません。
目次
地震に強いハウスメーカー9社を比較

結論:各社の技術名は違っても、やっていることは「揺れに耐える」「揺れを吸収する」「揺れを伝えない」の3つに整理できます。
まず、上位で必ず名前が挙がる9社を一覧にします。各社が公表している構造・工法をもとにまとめました。
メーカー | 構造 | 工法・構造名 | 地震対策技術 |
ヘーベルハウス | 重量鉄骨 | ハイパワード制震ALC構造 | 制震フレーム+ALCコンクリート |
積水ハウス | 鉄骨/木造 | ダイナミックフレーム/シャーウッド | 制震装置シーカス |
一条工務店 | 木造 | ツインモノコック構造 | 免震工法をオプションで選択可 |
三井ホーム | 木造(枠組壁) | プレミアム・モノコック構造 | 制震装置バフォース |
ダイワハウス | 鉄骨 | xevoΣ(ジーヴォシグマ) | エネルギー吸収型耐力壁 |
セキスイハイム | 鉄骨ユニット | ボックスラーメン構造 | 制震装置GAIASS |
住友林業 | 木造 | ビッグフレーム構法 | 太い柱による高剛性ラーメン構造 |
ミサワホーム | 木質パネル | 木質パネル接着工法 | 制震装置MGEO |
パナソニックホームズ | 鉄骨 | HS構法/F構法 | 制震装置+地震あんしん保証 |
いずれも耐震等級3に対応していますが、標準仕様かオプションかは商品・プランによって異なります。 必ず個別に確認してください。
9社は、大きく3つのグループに分かれる |
技術名は各社バラバラですが、構造で整理すると3グループです。
① 重量鉄骨・鉄骨ユニット系(ヘーベルハウス、セキスイハイム、ダイワハウス、パナソニックホームズ) 工場生産の比率が高く、現場での施工誤差が出にくいのが特徴です。建物は重くなりますが、部材そのものの強度で支えます。
② 木造の高剛性フレーム系(住友林業、積水ハウスのシャーウッド、一条工務店) 太い柱や独自のフレームで、木造でありながら大きな開口部を確保します。建物が軽い分、地震で受ける力も小さくなります。
③ 面で支えるパネル・モノコック系(三井ホーム、ミサワホーム、一条工務店) 壁・床・天井を一体の箱として力を分散させる考え方です。航空機や自動車と同じ「モノコック構造」の発想です。
どのグループが優れているという話ではありません。 同じ耐震等級3であれば、基準上の強さは同じです。
比較すべきは「技術名」ではなく、この3点 |
各社の技術名を覚える必要はありません。見るべきは次の3つです。
① 耐震等級3を「取得」しているか(「相当」ではないか) これが最も重要です。詳しくは第4章で解説します。
② 制震装置が標準かオプションか 制震は繰り返しの揺れに効きます。標準搭載なのか、追加費用がかかるのかを確認してください。
③ 保証の中身 パナソニックホームズの「地震あんしん保証」のように、被災時の建て替え・補修を保証する制度を持つ会社もあります。構造の強さとは別の安心材料です。
木造と鉄骨、どちらが地震に強いのか |
結論から言えば、構造の種類で優劣は決まりません。
鉄骨は粘り強く、木造は軽い。建物が軽いほど地震の力(慣性力)は小さくなるため、木造にも有利な面があります。実際、上の9社は鉄骨と木造が半々です。
判断すべきは「木造か鉄骨か」ではなく「その建物が耐震等級3を、どの計算方法で取得しているか」です。
▶ 関連:大工が選ぶ、信頼できる住宅会社9社
各社の被害実績について 「◯◯地震で全壊ゼロ」といった記述をよく見かけますが、その多くは各社の自社発表が出所です。建物の強さだけでなく、地盤・築年数・地震の種類によって結果は変わります。参考情報として受け取り、判断は次章以降の基準で行ってください。
耐震等級1・2・3の違い|まず基準を揃える

結論:耐震等級3は、消防署や警察署と同じ水準です。住宅で選べる最高等級です。
耐震等級は、住宅性能表示制度で定められた3段階の指標です。
等級 | 強さ | 位置づけ |
耐震等級1 | 建築基準法の最低基準 | 震度6強〜7の地震で倒壊・崩壊しない |
耐震等級2 | 等級1の1.25倍 | 学校・避難所に求められる水準 |
耐震等級3 | 等級1の1.5倍 | 消防署・警察署に求められる水準 |
ここで重要なのは、等級1は「倒壊しない」であって「住み続けられる」ではないという点です。命は守れても、その後に住めなくなる可能性があります。
熊本地震が示したこと |
2016年の熊本地震では、震度7が2回発生しました。国土交通省などによる被害調査では、耐震等級3の住宅は大きな損傷が少なく、多くが無被害または軽微な損傷にとどまったことが報告されています。
一方で、旧耐震基準の建物や、繰り返しの揺れを受けた建物には倒壊が見られました。
「1回の大地震に耐える」ではなく「2回、3回の揺れの後も住み続けられる」。 ここが等級3を選ぶ理由です。
長期優良住宅との関係 |
長期優良住宅の認定を受けるには、耐震等級2以上が要件のひとつです(免震建築物なども可)。
つまり、長期優良住宅=耐震等級3とは限りません。 「長期優良住宅だから地震に強い」という説明を受けたら、等級が2なのか3なのかを必ず確認してください。
▶ 関連:長期優良住宅は元が取れるのか
耐震・制震・免震の違い|どれを選ぶべきか

結論:まず耐震等級3。そのうえで、予算が許せば制震を足す。この順番です。
地震対策は3種類あります。混同されがちですが、役割がまったく違います。
種類 | 仕組み | 効果 | 費用の目安 |
耐震 | 建物を固くして揺れに耐える | すべての家の基本 | 標準に含まれる |
制震 | ダンパーで揺れを吸収する | 繰り返しの揺れに強い | 数十万〜100万円程度 |
免震 | 基礎で揺れを建物に伝えない | 最も効果が高い | 300万〜500万円程度 |
なぜ制震が重要なのか |
耐震だけの建物は、大きな揺れを受けるたびに構造材や接合部にダメージが蓄積します。
1回目の地震では持ちこたえても、2回目で耐えられなくなることがある。 これが熊本地震で起きたことです。
制震装置は揺れのエネルギーを吸収し、建物へのダメージそのものを減らします。 繰り返しの揺れを想定するなら、費用対効果は高いといえます。
制震装置には種類がある |
一口に制震装置といっても、揺れを吸収する仕組みは複数あります。
オイルダンパー型 ― 油の粘性で揺れを吸収する。速度に応じて効く
ゴム型 ― 高減衰ゴムの変形で吸収する。メンテナンス性が高い
金属型 ― 金属の変形で吸収する。大きな揺れに効く
確認すべきは種類より「メンテナンスが必要か」「交換時期はあるか」です。数十年住む家に入れるものなので、契約前に聞いておいてください。
免震はどんな人に向くか |
免震は建物と地盤を切り離す工法で、効果は最も高い一方、費用が高く、設置できる地盤・敷地条件にも制約があります。 また定期的なメンテナンスも必要です。
予算に余裕があり、条件が合う場合の選択肢と考えてください。
【重要】同じ「耐震等級3」でも中身が違う|計算方法の3段階

結論:ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。「耐震等級3」という言葉だけで判断しないでください。
同じ等級3でも、どの計算方法で確認したかによって、精度がまったく違います。
計算方法 | 精度 | 内容 |
① 壁量計算 | 簡易 | 壁の量が基準を満たすかを確認する |
② 性能表示計算 | 中間 | 住宅性能表示制度に基づく計算 |
③ 許容応力度計算 | 最も精密 | 部材ひとつずつに働く力を計算する |
③の許容応力度計算は、柱・梁・接合部・基礎まで一本ずつ検証します。 手間もコストもかかりますが、根拠の確かさが違います。
「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の決定的な違い |
ここは必ず押さえてください。
耐震等級3 ― 第三者機関の審査を受け、住宅性能評価書が交付されたもの
耐震等級3相当 ― 自社の判断で「等級3と同じくらいの性能」と説明しているもの
「相当」には第三者の証明がありません。 そして後述するとおり、地震保険の割引も受けられません。
契約前に、この一文を聞いてください |
「耐震等級3は、住宅性能評価書を取得しますか。それとも等級3相当ですか。構造の確認は許容応力度計算で行いますか。評価書の取得に追加費用はかかりますか。」
この質問に即答できる会社は、構造に自信があります。 曖昧な返答が続く場合は、その時点で判断材料になります。
許容応力度計算をしている会社の見分け方 |
大手ハウスメーカーは、自社の構造システムに応じた計算方法を採用しています。「大手だから許容応力度計算」とは限りません。
見分け方はシンプルで、構造計算書を見せてもらえるかです。許容応力度計算を行っていれば、数十ページから百ページ規模の計算書が存在します。
「見せてください」と言って出てくるかどうか。これが最も確実な確認方法です。
【2026年最新】2025年4月の法改正で何が変わったか

結論:2025年4月以降に着工した木造2階建ては、それ以前より構造のチェックが厳しくなっています。
2025年4月1日、改正建築基準法が施行されました。上位の記事ではほとんど触れられていませんが、家の強さの前提が変わった重要な改正です。
いわゆる「4号特例」が縮小された |
従来、2階建て以下・延床面積500㎡以下の木造住宅は「4号建築物」として、建築確認の際に構造関係の審査が省略されていました。設計者が確認していれば、書類の提出は不要だったのです。
これが改正され、区分が変わりました。
区分 | 対象 | 審査 |
新2号建築物 | 2階建て以上の木造住宅、延床200㎡超の木造平屋 | 構造関係規定の審査が必要 |
新3号建築物 | 延床200㎡以下の木造平屋 | 従来どおり一部省略が可能 |
一般的な木造2階建ての住宅は、すべて新2号建築物に該当します。 つまり、構造関係の図書を提出し、審査を受けることが必要になりました。
壁量計算の基準も見直された |
あわせて、必要壁量の基準も改正されています。背景にあるのは住宅の省エネ化です。
断熱材が厚くなり、太陽光パネルを載せる家が増えた結果、建物が重くなりました。 重い建物ほど地震で受ける力は大きくなるため、必要な壁の量も増やす必要があった、という流れです。
読者にとって何が変わるのか |
2025年4月以降に着工した家は、構造の裏付けが書面で審査されています
それ以前の家は、設計者の確認のみで済んでいる可能性があります
中古住宅を検討する場合、着工時期は構造の確かさを判断する材料のひとつになります
この改正を説明できる営業担当者は、構造をきちんと理解していると考えていいでしょう。逆に「知らない」と言われたら、その会社の構造への姿勢が見えます。
中古住宅を検討している場合 |
建築年は、構造の強さを判断する重要な手がかりです。
着工時期 | 適用される基準 |
1981年5月以前 | 旧耐震基準 |
1981年6月〜2000年5月 | 新耐震基準 |
2000年6月〜2025年3月 | 2000年基準(木造の接合部規定が強化) |
2025年4月以降 | 構造関係規定の審査が必要に |
特に1981年5月以前の建物は旧耐震基準です。 中古住宅やリフォームを検討している場合は、耐震診断を受けることをおすすめします。
耐震等級3で、地震保険が50%割引になる

結論:等級3の追加費用は、保険料の割引で一部が戻ってきます。この計算をしている記事はほとんどありません。
地震保険には「耐震等級割引」があります。
耐震等級 | 地震保険の割引率 |
耐震等級3 | 50% |
耐震等級2 | 30% |
耐震等級1 | 10% |
免震建築物 | 50% |
割引率は半額です。 地震保険料は地域と構造で大きく変わりますが、30年で計算すれば数十万円規模の差になります。
ただし「等級3相当」では割引を受けられません |
割引を受けるには、住宅性能評価書などの証明書が必要です。第4章で「相当ではなく取得を」と書いた実利的な理由が、ここにあります。
評価書の取得費用(10万〜20万円程度が目安)と、保険料の割引額を並べて比較してください。 長く住むほど、取得したほうが有利になります。
建物だけ強くても意味がない|地盤と基礎

結論:強い家を弱い地盤に建てても、地震には勝てません。
耐震等級3の建物を建てても、地盤が沈下したり液状化したりすれば、建物は傾きます。建物と地盤はセットで考えてください。
地盤調査で分かること |
土地の引き渡し後、着工前に地盤調査を行います。この結果によって、地盤改良が必要かどうかが決まります。
実際の見積書100件を集計すると、地盤改良費の中央値は100万円(範囲5万〜300万円)でした。 そして、43%の見積書では地盤改良が計上されていませんでした。
つまり、契約時の総額に入っていないことが多い費用です。「地盤改良は別途」と書かれていたら、その分を予算に足して考えてください。
ハザードマップで確認すべき3点 |
土地を決める前に、自治体のハザードマップで次の3点を確認してください。
揺れやすさ ― 同じ地震でも地盤によって揺れの大きさが変わります
液状化の可能性 ― 埋立地・旧河川跡・水田跡は注意が必要です
活断層の位置 ― 直下型地震のリスクを把握できます
造成地・埋立地で注意すべきこと |
同じ分譲地でも、もともと何だった土地かで地盤の強さは変わります。
切土 ― 山を削った部分。地盤は比較的安定している
盛土 ― 谷や斜面を埋めた部分。沈下のリスクがある
旧水田・旧河川跡 ― 軟弱地盤の可能性が高い
造成前の地形図や古い航空写真は、自治体や国土地理院で確認できます。 土地を決める前に一度見ておくと、地盤改良費の見込みも立てやすくなります。
基礎の種類 |
戸建て住宅の基礎は、主にベタ基礎と布基礎の2種類です。現在の新築ではベタ基礎が主流で、面全体で建物を支えるため、不同沈下に強いとされています。
ただし「ベタ基礎だから安心」ではありません。 重要なのは、地盤調査の結果に合った基礎が設計されているかです。
▶ 関連:ハウスメーカーの見積もり完全ガイド
失敗しない選び方【5ステップ】

結論:会社を選ぶのではなく、確認項目を決めてから比べてください。
STEP1|「耐震等級3を取得」を必須条件として全社に伝える |
見積もり依頼の時点で、全社に同じ条件を伝えます。 後から言うと、各社が違う前提で提案を作ってしまいます。
STEP2|計算方法と証明書の有無を確認する |
第4章の質問文をそのまま使ってください。許容応力度計算か、住宅性能評価書を取得するか。 この2点です。
STEP3|大手と工務店の両方から見積もりを取る |
耐震等級3は工務店でも取得できます。 許容応力度計算まで行う工務店も少なくありません。
大手だけで比べると、価格の相場も、等級3にかかる追加費用の相場も見えません。両方から取ってはじめて判断できます。
工務店に聞くべきは、大手と同じ3点です。 「耐震等級3は標準か」「住宅性能評価書を取得するか」「許容応力度計算を行うか」。この3問に即答できる工務店は、大手と同等以上の構造検討をしています。
STEP4|地盤調査の結果を踏まえて比較する |
地盤改良が必要かどうかで、総額は100万円単位で変わります。建物の見積もりだけで決めないでください。
STEP5|契約前に構造の説明を受ける |
営業担当者ではなく、設計士や構造担当者から説明を受けられるかを聞いてみてください。応じてくれる会社は、構造に自信があります。
各社に聞くべき7つの質問 |
耐震等級3は標準ですか、オプションですか
住宅性能評価書は取得しますか
構造の確認は許容応力度計算で行いますか
制震装置は標準ですか、オプションですか(費用は)
実大実験は行っていますか
地震後の保証・補修制度はありますか
地盤改良費は見積もりに含まれていますか
この7問への回答を並べれば、各社の姿勢がそのまま見えます。
▶ 関連:工務店の坪単価 完全ガイド
よくある質問(FAQ)

Q. 地震に強いハウスメーカーはどこですか?
A. 特定の1社を「最も強い」と断定することはできません。ヘーベルハウス、積水ハウス、一条工務店、三井ホーム、ダイワハウス、セキスイハイム、住友林業、ミサワホーム、パナソニックホームズはいずれも耐震等級3に対応し、独自の制震・免震技術を持っています。判断すべきは会社名ではなく、耐震等級3を取得しているか、どの計算方法で確認しているかです。
Q. 木造と鉄骨、どちらが地震に強いですか?
A. 構造の種類で優劣は決まりません。鉄骨は粘り強く、木造は建物が軽いため地震で受ける力が小さくなります。同じ耐震等級3であれば、どちらを選んでも基準上の強さは同じです。
Q. 「耐震等級3相当」でも大丈夫ですか?
A. おすすめしません。「相当」は自社判断であり、第三者機関の審査を受けていません。 また、地震保険の50%割引も受けられません。住宅性能評価書を取得する「耐震等級3」を選んでください。
Q. 制震装置は必要ですか?
A. 予算が許すなら推奨します。耐震だけの建物は、揺れを受けるたびにダメージが蓄積します。制震装置は繰り返しの揺れに対する備えとして有効です。費用は数十万〜100万円程度が目安です。
Q. 工務店でも耐震等級3は取れますか?
A. 取れます。 許容応力度計算まで行う工務店も少なくありません。ただし会社ごとの差は大手より大きいため、第8章の7つの質問で確認してください。
Q. 2025年の法改正で家は強くなりましたか?
A. 構造のチェックが厳しくなりました。 2025年4月から、2階建て以上の木造住宅は「新2号建築物」として構造関係規定の審査が必要になり、必要壁量の基準も見直されています。
Q. 制震装置はメンテナンスが必要ですか?
A. 種類によります。オイルダンパー型は経年で性能が変わる可能性があり、ゴム型はメンテナンス性が高いとされています。交換時期の有無と費用を、契約前に必ず確認してください。
Q. 耐震等級3にすると、いくら追加でかかりますか?
A. 会社によって大きく異なります。標準仕様の会社もあれば、オプション扱いの会社もあります。加えて住宅性能評価書の取得に10万〜20万円程度が目安です。ただし地震保険が50%割引になるため、長期では一部が回収できます。
まとめ|耐震性能を確認する10項目チェックリスト

[ ] 耐震等級3を必須条件として全社に伝えたか
[ ] 「等級3相当」ではなく「取得」か確認したか
[ ] 住宅性能評価書を取得するか確認したか
[ ] 構造の確認方法(許容応力度計算か)を聞いたか
[ ] 制震装置は標準かオプションか、費用はいくらか
[ ] 大手と工務店の両方から見積もりを取ったか
[ ] 地盤調査の結果を確認したか
[ ] 地盤改良費が見積もりに入っているか(43%が未計上)
[ ] ハザードマップで揺れやすさ・液状化・活断層を確認したか
[ ] 地震保険の等級割引を資金計画に入れたか
最後に |
各社の技術名は魅力的に見えますが、判断材料はもっとシンプルです。
耐震等級3を取得しているか。どの計算方法で確認しているか。地盤は大丈夫か。 この3つが揃っていれば、会社の規模やブランドに関係なく、地震に強い家になります。
見積もりバンクでは、ハウスメーカー・工務店のいずれからも紹介料を受け取らない立場で、契約前の見積書を確認しています。地盤改良費が入っているか、性能評価書の取得費用が計上されているか ― こうした点を、写真を送るだけで確認できる無料のAI診断も用意しています。
この記事を書いた人
見積もりバンク 運営者
注文住宅の見積書・資金計画書を、住宅会社とは別の第三者の立場から確認しています。金額の高低だけでなく、費用の抜け漏れ、概算項目、別途工事、二重計上などを整理し、契約前の判断材料を提供しています。
対応内容:契約前見積もり診断/追加変更見積もり診断
参考文献・出典
法令・制度
→ 第2章の耐震等級1・2・3の区分
国土交通省「建築基準法の一部改正(2025年4月1日施行)」
→ 第5章の4号特例縮小、新2号・新3号建築物、壁量基準の見直し
→ 第6章の割引率(等級3で50%、等級2で30%、等級1で10%)
各社公表情報
本記事の9社比較表は、各社が公式サイトで公表している構造・工法・地震対策技術に基づいています。標準仕様かオプションかは商品・プランにより異なるため、必ず個別にご確認ください。
自社の一次データ
見積もりバンク独自集計「注文住宅 資金計画書 100件分析」(2020年〜2026年/19都府県) → 第7章の地盤改良費の中央値(100万円)と未計上率(43%) ※個人が特定される情報は含みません。
免責事項 本記事の各社情報は、公表資料をもとに一般的な情報提供を目的として整理したものです。特定の会社の耐震性能の優劣を評価・順位付けするものではありません。 標準仕様・オプションの区分、保証内容は変更される場合があります。契約前に必ず各社にご確認ください。被害実績に関する記述は各社の公表情報に基づくもので、地盤・築年数・地震の種類により結果は異なります。






